Snapdragon 8cx Gen 4内蔵のOryonコアに問題。性能が想定を下回っている模様

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Snapdragon 8cx Gen 4の開発に問題発生?性能が想定を下回っている模様。

QualcommではノートPCやタブレット向けにハイエンドArm SoCのSnapdragon 8cx Gen4を2024年までに投入を計画しています。このSnapdragon 8cx Gen4では高性能コアが8コア、高効率コアが4コアの合計12コア構成となっており、CPUコアにはNuviaのOrionと呼ばれるアーキテクチャーのカスタム版を搭載し、前世代のSnapdragon 8cx Gen3で70%ぐらいの性能しか発揮できたなかったAppleのM2を超えるような性能を目指し、WindowsやAndroidタブレットやノートPCへの採用を狙ったSoCになっています。

Snapdragon 8cx Gen 4は、Qualcommのパートナーに対して3つの構成で提供される予定で、最も高性能なものは12コアのCPUを搭載しています。そのうち、8つはパフォーマンスコア、4つは省電力コアです。Revegnusによれば、会社は開発面でうまくいっていないようです。

中国のWeibo上ではこのSnapdragon 8cx Gen 4の性能について何度か下方修正されている事もリークされているようで、2023年1月時点ではGeekbench5のスコアはシングルコアが1900pt、4.0 GHz動作では2000ptを目指していたものの、5月には1800ptに目標が下方修正されています。

そして、現在は3.4 GHzで1600pt、3.8 GHzで1775ptとさらに性能が低下しているようです。

このような独自のコアを設計する際には問題に直面するケースが他社でも起きています。過去にはSamsungが自社のMongooseコアで競合他社に優位に立とうと試みましたが、何度も失敗してArmの設計に戻っています。GoogleもTensor G5で独自コアの搭載を計画していますが、こちらも順調ではなく当初の計画に対して1年遅れの2025年に投入されると見られています。

QualcommについてはSnapdragon 8cx Gen 4の投入時期についてはライバルであるApple M3と同時タイミングになると言われており、2023年末から2024年初頭頃になると考えられています。ただ、Oryonコアの問題が解決にどれだけの時間がかかるか不明で、時間も迫っているため最悪なケースでは性能が低いまま投入され、Snapdragon 8cx Gen 3の時と同じくあまり多くのメーカー製PCに採用されないSoCになってしまう可能性もあります。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • MS が ARM 搭載 Surface Pro X を延期したから、何かあると思っていたら。

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