Intelでは2023年1月開催のCES2023にて第13世代CPUであるRaptor LakeのノートPC向けCPUを発表予定ですが、ハイエンドノートPCに搭載されるCore i9-13900HXのベンチマークが登場、1世代前の最上位デスクトップ向けCPUであるCore i9-12900Kを超える性能を発揮しています。
ハイエンドノートPC向けCPU、Core i9-13900HXのベンチマーク出現。デスクトップ向けのCore i9-12900Kを超える性能を発揮・・・
Intelでは第13世代デスクトップ向けCPU、Raptor Lake-Sを2022年10月から発売し続けて2023年1月からノートPC向けにRaptor Lakeを採用したCPUを投入予定ですが、この中でハイエンドノートPC向けCPUとなるRaptor Lake-HXシリーズの上位モデル、Core i9-13900HXのGeekbenchが出現しました。
今回登録されたCore i9-13900HXはデスクトップ向けのCore i9-13900Kと同じく8P-16E構成の24コア32スレッドとなっており、ベースクロックは3.9 GHz、ブースト時は最大5.4 GHzで動作し、TDPはPL1が55W、PL2が100W超えと言うデスクトップ向けCPU並みの消費電力を持つCPUとなっています。
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Core i9-13900HXのシングルコア性能は2039pt、マルチコアは20943ptが記録されています。
このCore i9-13900HXについてはコア構成がデスクトップ向けのCore i9-13900やCore i7-13700と変わらないためなのか、マルチコア性能ではデスクトップ向けのCore i9-12900Kを21%も上回るスコアを記録しています。また、同等性能のCPUはノートPC向けでは存在せず、デスクトップ向けのCore i7-13700KやCore i9-13900などノートPCとは考えられない異常な性能となっていますが・・・
種明かしをするとRaptor Lake-HXはデスクトップ向けのRaptor Lake-SのコアをそのままノートPC向けに転用しているためTDPが65Wと似ているCore i9-13900並みの性能が出る事は特に不思議な事では無いです。その分。TDPは55W、PL2時は最大150Wを超えています。
なお、このCore i9-13900HXはRaptor Lake-HXの中では上位モデルなものの、最上位モデルにはCore i9-13980HXが存在しておりこのCPUに関しては動作クロックなどが更に引き上げられているため、Core i9-13900Kに迫るような性能を出すかもしれません。
このRaptor Lake-HXを搭載するのは主にゲーミングノートPCで持ち運び性やバッテリー持続時間を犠牲に性能全振りとしているため、ノートPCとは言え1~2時間以上使いたいならACアダプターへの接続は必須と言えそうです。
ちなみに、AMDもRaptor Lake-HXと同じようにデスクトップ向けRyzen 7000をノートPC向けに転用したDragon Rangeを用意しているため、ワットパフォーマンス(バッテリー持続時間)と最大性能がどれだけ異なるのか2023年1月以降になれば様々な比較ベンチマークが出てくると考えられます。
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