Intel Meteor LakeのP-CoreはAlder Lakeからの改良に留まる。E-Coreは刷新へ

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Intelでは2023年から2024年にかけて第14世代CPUとなるMeteor Lakeの市場投入を目指していますが、このMeteor Lakeに搭載されるP-CoreとE-Coreのアーキテクチャーに関する情報が出現したようです。

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2023年から2024年発売の第14世代CPU、Meteor Lake

Meteor Lakeについては2022年に登場が予定されているRaptor Lakeの後継世代のCPUにあたり、2023年から2024年の間にデスクトップ向けやモバイル向けに市場投入が予定されています。

このMeteor LakeではIntelが2021年に発売したAlder Lakeから採用されているハイブリッドアーキテクチャーを引き続き採用するものの、プロセスルールはIntel 7(10nm相当)からIntel 4(7nm相当)へ刷新されCPUアーキテクチャーもP-Core側にはRedwood Cove、E-Core側にはCrestmontと呼ばれる新しいアーキテクチャーが採用されると言われていますが、今回このP-Core側に採用されるRedwood CoveとE-Core側のCrestmontそれぞれのアーキテクチャーに関する情報が出現したようです。

Skylakeの悪夢再来? P-Core側はGolden Cove改良版に

Intelの第14世代CPUにあたるMeteor LakeについてはIntelのOpen Sourceデータベースに一部情報が登録されたようで、この中身をCoelacanth’s Dreamが解析したようです。

Meteor LakeのP-CoreにはRedwood Coveと呼ばれる新しい名称のCPUアーキテクチャーが搭載される事が明らかになっていますが、データベースに登録されたNative Model IDによるとこのRedwood CoveはAlder LakeやRaptor Lakeから付けられている『0x1』から変更がないようです。

そのため、Alder LakeのP-Coreで初めて採用されたGolden Coveですが、次の世代のRaptor LakeではGolden Cove改良版=Raptor Cove、その次の世代であるMeteor LakeではGolden Cove改良版の更に改良版でRedwood Coveと名付けられるようで、実質的にGolden Cove++アーキテクチャーとなるようです。

そのため、Rocket LakeからAlder Lakeの時に見られたような大幅なIPCや性能の向上については見られず、Intel 4と言う新しいプロセスルールがMeteor Lakeでは採用されるため、Alder LakeからRaptor Lakeで見られたような大幅な動作クロックの向上も期待できないと考えられています。

ただ、Intelとしては分岐予測の改良など命令パイプラインの効率化を推し進め、IPCについてはRaptor Lakeを上回るものの、シングルコア性能が大幅に上がるとは考えにくくどちらかと言うと電力効率やマルチコア性能に焦点を当てた開発となるようです。

ちなみに、Intelでは2015年に発売したSkylakeアーキテクチャーをKabyLake、CoffeeLake(+Refresh)、Comet Lakeと4世代に渡り流用してきていますので、今回のMeteor Lakeではまだ3世代という事で改善の余地はまだあるのかもしれません。(それか単純に開発が上手く行っていない可能性もありますが。)

E-CoreのCrestmontは新アーキテクチャーに。ただしそれ以外不明。

既存アーキテクチャーからの改良に留まるRedwood Coveに対して、E-Core側のCresmontについてはNative Model IDはAlder Lakeまで採用されていた『0x1』から『0x2』へ変更されるため、アーキテクチャーが刷新される可能性が高いようです。

たあ、E-CoreのCrestmontについては詳細な情報は無く現時点ではアーキテクチャーが刷新されるという情報以外は特にないようです。

 

Meteor Lakeに関しては、どちらかと言うとCPU性能よりGPU性能に振った世代になるといわれていましたが、最近TSMC 3nmで製造されるGPUタイルはMeteor Lakeでは採用されないというリークも出ているため、もしそうであればタイル構造と言うIntelにとって重要な変更が入るものの、ユーザーにとっては何もメリットが無い世代となってしまいそうです。

特に、P-Core側は動作クロックが6 GHz付近と高いRaptor Lakeに対してMeteor Lakeではプロセスルール刷新に伴い確実に動作クロックは大きく落ちてしまいます。そのため、最悪な場合Meteor Lakeの最上位モデルでは動作クロックが低い分をIPC向上分では賄いきれずRaptor Lakeの最上位モデルに対してシングルコア性能が劣るという逆転現象なども考えられるため若干不安になりますね。

ただ、正直10nmの立ち上げから始まり、最近ではArc AlchemistやSapphire Rapidsの大幅遅延とIntelは予定通り製品を出せない状況にあるので採用されるアーキテクチャーの話よりMeteor Lakeの売りでもあるIntel 4が予定通り完成させられるのかの方が不安です。。。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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