AMD Radeon RX 6500 XTのVRAM 8GB版が発売。ただしバス幅は64-bitのまま

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AMDでは2022年1月21日にエントリーモデルとなるRadeon RX 6500 XTを発売しましたが、動画支援機能が無かったり、VRAM容量が4GBと少なすぎるなど少々クセの強いグラフィックカードで人気があまり無い状態でしたが、無難に8GBのVRAMを搭載したモデルが発売開始されたようです。

目次

微妙【だった?】Radeon RX 6500 XT

Radeon RX 6500 XTはRadeon RX 6000シリーズの中ではエントリーにあたる製品となっており、1080p程度の解像度で高い画質を追求しない環境下でのゲーミングに最適化されたモデルとなっています。

仕様はTSMC 6nmで製造されたNavi24 GPUが搭載され、16基のCU、1024基のStream Processorsが搭載されています。

動作クロックについては、ゲーム時が2610MHz、最大ブーストで2815MHzとRadeon RX 6000シリーズの中では最も高く、モデルによっては更に高いクロックに設定される可能性があります。一方でTDPに関しては最大107Wと低く6pin電源を1つ搭載しています。

ここまで聞くとエントリーモデルとしてはあまり悪くないグラフィックカードに聞こえますが、このRadeon RX 6500 XTでは動画支援機能が無かったり、PCIe Gen 4.0のx4接続であるため、PCIe Gen 3.0ではパフォーマンスが落ちるなどクセがある仕様でした。

さらに致命的な事にVRAM容量がたったの4GBしか搭載されておらず、バス幅も64-bitと2019年12月に発売されたRadeon RX 5500 XTの8GB、128-bitに負けている上に、実際にゲームを用いたベンチマークにおいてもRadeon RX 5500 XTに対して数%のアドバンテージしかない状態となっていました。

関連記事①:AMD Radeon RX 6500 XTがx4接続や動画支援機能が無い理由が明らかに

関連記事②:1月21日 11:00発売開始。AMD Radeon RX 6500 XTの仕様と予約在庫情報

そのため、グラフィックカードとしては不人気でしたが、テコ入れのためにAMDでは8GBのVRAMを搭載したRadeon RX 6500 XTを発売したようです。

 

Radeon RX 6500 XT

Radeon RX 6600

Radeon RX 6600 XT Radeon RX 6700 Radeon RX 6700 XT Radeon RX 6800 Radeon RX 6800 XT Radeon RX 6900 XT Radeon RX 6900 XT Liquid Cooled
GPU SKU Navi 24 Navi 23 Navi 23 (XT?) Navi 22 (XL?) Navi 22 (XT?) Navi 21 XL Navi 21 XT Navi 21 XTX Navi 21 XTXH
Compute Units 16 28 32 36 40 60 72 80 80
Stream Processors 1024 1792 2048 2304 2560 3840 4608 5120 5120
ゲームクロック 2610 MHz 2044 MHz 2359 MHz TBA 2424 MHz 1815 MHz 2015 MHz 2015 MHz 2250 MHz
ブーストクロック 2815 MHz 2491 MHz 2589 MHz TBA 2581 MHz 2105 MHz 2250 MHz 2250 MHz 2345 MHz
VRAM仕様・容量 4 GB GDDR6
+ 16 MB Infinity Cache
8 GB GDDR6
+ 32 MB Infinity Cache

8 GB GDDR6
+32 MB Infinity Cache

12 GB GDDR6
+ 96 MB Infinity Cache?
12 GB GDDR6
+ 96 MB Infinity Cache
16 GB GDDR6
+128 MB Infinity Cache
16 GB GDDR6
+128 MB Infinity Cache
16 GB GDDR6
+128 MB Infinity Cache
16 GB GDDR6
+128 MB Infinity Cache
バス幅 64-bit 128-bit 128-bit 192-bit 192-bit 256-bit 256-bit 256-bit 256-bit
メモリー速度 14 Gbps 14 Gbps 16 Gbps 16 Gbps? 16 Gbps 16 Gbps 16 Gbps 16 Gbps 18 Gbps
帯域幅 144 GB/s 224 GB/s 256 GB/s 384 GB/s 384 GB/s 512 GB/s 512 GB/s 512 GB/s 576 GB/s
TDP 107W 132W 160W TBA 230W 250W 300W 300W 330W

SapphireからVRAM 8GB搭載のRadeon RX 6500 XTが発売。バス幅は64-bit据え置き

 

PULSE AMD Radeon RX 6500 XT

VRAMが8GB化されたのはSapphireが発売するPULSE AMD Radeon RX 6500 XTと言うモデルで、日本では4GB版が約3.1万円で販売がされているモデルになります。

SAPPHIRE PULSE Radeon RX 6500 XT GAMING OC 4GB GDDR6|TSUKUMO公式通販サイト(税込み31,100円)

8GBモデルについては価格情報は明らかになっていませんが、アメリカでは既に4GB版のRadeon RX 6500 XTが200ドル以下(2.8万円以下)で販売されている事が多いため、8GB版についても恐らく200ドル近い価格(2.8万円前後)で販売されると見られています。

なお、この8GB版が日本でも発売されるかは不明ですが、SapphireのPULSEが発売されている事から追加バージョンとして数日以内に日本でも発表がされる可能性は十分にあり得ると考えられます。

性能面でもベンチマークなどが出ていないため不明ですが、4GBと言うVRAM容量がネックとなりパフォーマンスが伸び悩むシーンが多くあり、8GBに倍増される事で1080p程度のゲーミングであれば多少重めのゲームでも60fps程度であればコンスタントに出せるレベルになると考えられます。

ただ、バス幅が64-bitのままであるため、あまり大きな期待を抱かない方が良いと思います。

ちなみに、Radeon RX 6500 XTよりもRadeon RX 6400の方が価格.comやAmazonなどを見ると人気が高いようです。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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