GeForce RTX 4090の価格が急落。中国限定モデルの登場で値下げは加速？

NVIDIA GeForce RTX 4090の価格が急落。中国限定モデルの登場で値下げが加速？

NVIDIAのGeForce RTX 4090は2022年秋ごろに発売されたGeForce RTX 4000シリーズ最上位モデルであり、非常に高いゲーミング性能を持つと同時に、生成AIなどAI用途においても非常に高いパフォーマンスを発揮します。そのため、2023年末からは米国はNVIDIAに対してRTX 4090を中国へ輸出することを禁止することになりました。

この動きに対して、中国国内では一部でRTX 4090を禁輸前に大量に買い付けるなどしたため世界各国でRTX 4090が品薄に、その結果販売価格が定価に対して1.3 倍程度にまで値上げ販売されてしまっていました。

ただ、米国の禁輸措置が2023年11月から施行されたことや、NVIDIAが2023年12月末に中国市場向けに性能を落としたGeForce RTX 4090Dを発売したことに伴い大幅な値上がりを見せていたGeForce RTX 4090の販売価格は徐々に落ち着きを取り戻し始めているようです。

3DCenterの報告によると、RTX 4090の価格は下降傾向が加速しており、3週間前と比べて価格が明らかに下落している様子が確認されています。これはドイツでの価格動向で、2023年8月時点で販売されていた€1,590に比べると未だに€1850と若干高めですが、2023年11月から12月に記録されていた€2000台に比べるとかなり安くなっています。

この観察はドイツ市場に基づいています。現在の価格は8月の時点で最も手頃なRTX 4090がわずか€1,590で手に入れられた時ほど低くはありませんが、傾向は明らかです。現在、SKUは€1,839-€1,950でリストされており、これは確かに1月（€1,890-€2,050）よりもはるかに低い価格です。

なお、日本での販売価格もピークからは落ち始めており、2023年12月時点では32万円と言う販売価格だったRTX 4090が2024年2月14日時点では29万円と約2か月で3万円程度販売価格が下落しています。

今後RTX 4090については中国市場向けにAI用途に最適化されたH20など専用モデルなども追加投入される予定もあるため、需要は徐々に下がる方向でこれに応じて価格も下がると考えられます。そのため、RTX 4090の購入を検討している人はもう少しだけ様子を見てから買っても良いかもしれません。（ただ、円安も進んでいるので為替レートも少し意識しておいた方が良いかもしれません。）