AMD Zen 6世代ではCCDが3種類に。8コアから最大32コア構成で登場予定
AMDは2025年から2026年にTSMC 3nmまたは2nmを用いたZen 6アーキテクチャーを搭載するRyzenやEPYCなどを投入する可能性がありますが、今回このZen 6アーキテクチャーを用いて作られるCCDに内蔵されるコア数に関するリーク情報が登場しました。
Zen6 has three CCDs, 8C/16C/32C.
— Kepler (@Kepler_L2) May 18, 2024
AMDのZen 6アーキテクチャーではI/Oダイの大幅刷新に加え、APUでは内蔵GPUにRDNA5が組み込まれるなど様々な変更が加えられるようですが、リーカーのKepler氏によるとZen 6は現時点ではCCDが合計3種類計画され、8コア、16コア、32コアになるとのことです。
現行のZen 4アーキテクチャーでは通常版のZen 4で8コア、Zen 4cで16コアでZen 5アーキテクチャーでもコア数自体は変わらないと言われています。
一方でZen 6に関しては最大32コア構成まで計画されるとのことですので、多コア化に焦点を当てたEPYCでは256コアを超えるコア数が実現できるほか、コンシューマー向けRyzenでも今まで16コアが最大だったものが、32コア程度まで拡大される可能性がありそうです。
ただ、コンシューマー向け製品のコア数増は競合のIntelの動き次第とも言えますので、Intelが同時期に投入するPanther Lakeのコア構成が引き続き8P+16EになるのであればAMDもコストが高い16コアCCDを搭載する必要性がないため、Zen 5と同じく8コアのCCDを2基搭載して最大16コアと言う構成のまま投入する可能性がありそうです。
AMDのCPUではCCDの数を増やすことでEPYCでは多コア化を推進してきましたが、CCDに関しては通常コアはずっと8コアのままで、Zen4cなど小型コアでは16コアに増やしてはいるもののZen5cも同じコア数は据え置きになっていました。一方でライバルのIntelはEPYCに対抗するためClearwater Forestで最大288コアに増やすとも言っているため、AMDとしても多コア化で負けないためにもCCDのコア数を増やして対抗する必要があると言えます。
あとはコンシューマー向け製品でコア数が増えるか気になるところですが、増えてほしい気持ちはあるものの実際問題16コアでもゲームなどコンシューマー用途で使いきれているのかと言うと否で、Intelの動き次第なところもありますが、もしかしたらZen 6搭載Ryzenでもコンシューマー向けは16コアのままにし、それ以上はThreadripperと言う構成で発売するかもしれませんね。
補足情報
Zen 6はAMDが開発中の次世代CPUアーキテクチャーで2025年末から2026年に投入されると言われています。特にCPU側はアーキテクチャーが変更されますが、長年基本的な構造が変わっていなかったI/Oダイが刷新されるほか、チップレットもIntelのタイルアーキテクチャーの様に1つのパッケージにまとめられるなどCPUの構造が大きく変わると言われています。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
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CPU | AMD | Zen 6 | 2025年末から2026年 |
コメント
コメント一覧 (1件)
現実8コア、いや6コア程度で十分
エンコードグラボだしな