最大96コア構成のRyzen Threadripper Pro 7000シリーズが10月19日発表に。まずはOEM向けにのみ供給予定
AMDではサーバー・データセンター向け製品のEPYCシリーズをワークステーションやHEDT向けに転用したRyzen Threadripperシリーズを数世代に渡りリリースしていますが、Zen 4アーキテクチャーを採用したHEDTおよびワークステーション向けのRyzen Threadripper Pro 7000シリーズ『Storm Peak』が10月にも発表が行われる予定になっているようです。
wccftechが持つソースからの情報によると、AMDではRyzen Threadripper Pro 7000シリーズについて2023年10月19日に発表を行う事を計画しているとの事です。このRyzen Threadripper Pro 7000シリーズは先代のRyzen Threadripper Pro 5000シリーズから1.5年程度期間を空けての登場となっており、IntelのSapphire RapidsをベースとしたXeon W-2400やW-3400をライバルに置いたモデルになっています。
このRyzen Threadripper Pro 7000シリーズとしては合計5つのモデルが計画されており、最上位モデルは96コア192スレッド構成の7995WX、その次に64コア128スレッドの7985WX、続いて32コアの7975WX、16コアの7955WXと12コアの7945がラインアップされる予定になっています。
すべてのモデルにおいてTDPは最大350Wに設定されており、マザーボードとしては新たに登場するTRX50/WRX50をサポートし、合計128レーンのPCIe Gen 5の他に8チャンネルのDDR5をサポートするなど高い拡張性を有しています。
AMD Ryzen Threadripper Pro 7995WXのベンチマーク登場。世界新記録を仕様で達成
性能面では最上位モデルのRyzen Threadripper Pro 7995WXはGeekbench 6のマルチコアベンチマークにおいてデフォルト設定の状態かつ空冷で81408ptを記録しています。これは、Ryzen Threadripper Pro 5995WXのほぼ2倍、Xeon W9-3495Xの1.8倍のスコアになっています。さらに、液体窒素で5.3 GHzまで冷却されたXeon w9 3495Xを12%も上回る性能であり、使用するCPUクーラーや動作クロックの設定次第では9万ptを超えるなど正真正銘の超高性能CPUになっています。
なお、このRyzen Threadripper Pro 7000シリーズは10月19日の発表時点ではOEM向けでのみ供給されると見られており、パーツ単品での販売は直近では行われないものと見られています。
コメント
コメント一覧 (2件)
このRyzen Threadripper Pro 7000シリーズは10月19日の発表時点ではOEM向けでのみ供給されると見られており、パーツ単品での販売は直近では行われないものと見られています。
ということは、一般庶民はパソコン販売店独自のオリジナルマシンくらいしか購入選択肢が当面は無いってことだな
AMDから藤井聡太八冠へ提供されるモデルも、同日7995WX搭載って事かな?