AMD Ryzen Threadripper Pro 7995WXのベンチマーク登場。世界新記録を仕様で達成

本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
  • URLをコピーしました!
目次

AMD Ryzen Threadripper Pro 7995WXのベンチマーク登場。世界新記録を仕様で達成

AMDでは2023年末までにワークステーション向けCPUのRyzen Threadripper ProやRyzen Threadripperを投入する予定としています。このRyzen Threadripper系については先行して発売されているサーバー・データセンター向け製品のEPYC 9XX4シリーズで採用されているCPUを流用して作られる事が確定していましたが、具体的なコア数や対応ソケットについては謎に包まれていました。

しかし、今回この中でワークステーション向けとなるRyzen Threadripper Proの最上位モデル、Ryzen Threadripper Pro 7995WXのGeekbenchベンチマークが登場しましたが、他を圧倒する性能を発揮する事が明らかになりました。

HP HP Z6 G5 A Workstation Desktop PC – Geekbench

Ryzen Threadripper Pro 7995WXについては仕様などは明らかにされていませんでしたが、Geekbenchに記録された仕様はコア数は96コア、スレッド数は192でソケットSP5に対応するモデルになります。キャッシュ面ではL2が96MB、L3が384MBで合計480MBとなっています。Ryzen Threadripperについては3000シリーズからずっと64コアが上限でしたが、ベースとなるEPYCのコア数が96コア引き上げられたのに対応して、Ryzen Threadripperについても96コアに増えるようです。動作クロックについてはベースが7.97 GHzと正しく読み込めていませんが、マルチコア時のブーストクロックは5.14 GHzであると記録されています。

肝心なベンチマーク結果についてはシングルコアが2095pt、マルチコア81408ptを記録しています。

シングルコア性能についてはRyzen 5 7600X程度になっておりこれは動作クロックなどがコンシューマー向けのRyzen 9 7950Xなどに比べると抑えられている事に起因しています。

Ryzen Threadripperではマルチコア性能が最も重視されたCPUになっているのですが、そのマルチコアでのスコアは81408ptを記録しています。

この非常に高いスコアはブースト時の動作クロックが最大5.14 GHzに到達する事で実現できているようですが、96コアを5.14 GHzで動作させる際に消費する電力がどれだけかは気になる所と言えそうです。

このスコアは先代のRyzen Threadripper Pro 5995WXで記録されているスコア(42350pt)に対して1.9倍、Intelが発売しているSapphire Rapids世代となるワークステーション向けCPU、Xeon W9-3495Xで記録されているスコア(44869pt)の約1.8倍上回っています。

Geekbench5 – Multi Core overclocking records @ HWBOT

Ryzen Threadripper Pro 7995WXが記録したマルチコアのスコアについては2023年8月時点でHWBotに記録されているGeekbench5の世界記録である72786ptを約12%上回っています。この世界記録はIntel Xeon w9-3495Xを液体窒素で56コアを5.3 GHzで動作させる事で実現できているのですが、Ryzen Threadripper Pro 7995WXは96コアで最大5.1 GHzで動作する事を考えるとこれぐらいの差は出来て当然なのかもしれません。なお、今回のベンチマークが計測された際の冷却仕様は不明ですが、今回のベンチマークに記載されている『HP Z6ワークステーション』は空冷であるため、恐らく空冷で記録されたスコアであると考えられます。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次