Intel製ハイエンドGPU Xe-HPG DG2。RTX 3070 Tiと競合する性能に

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IntelがXeグラフィックスアーキテクチャーを搭載したデスクトップ向けGPU、Xe-HPGを2021年中にリリースすることはIntelによって発表されていますが、YoutubeでGPU関連を扱うMoore’s Law is DeadでES品のリーク情報が掲載されました。

目次

Intel製ハイエンドGPU:Xe-HPG DG2

Xe-HPGはIntelが開発した第12世代グラフィックスアーキテクチャーになっており、Intelからは2021年にリリースされる事が公表されています。そんな中、YoutubeでGPU関連のリークで定評のあるチャンネル、Moore’s Law is Deadにて、Xe-HPG  DG2のES品の詳細なリーク情報が出現しました。

Intel Xe 512 EU FULL Leak: Pictures, Performance, & Release Date of the GPU we NEED to Succeed! – YouTube

TDPは275W以内、性能はGeForce RTX 3070 Ti並みに

Moore’s Law is Deadにて公開されたXe-HPG DG2のES品と思われるGPUはデュアルファン、2スロット構成になっておりPCIe電源は8pin+6pin構成となっています。この事からXe-HPG DG2では225W-275W程度のTDPになると動画の中では語られています。

ドライバーやDG2の詳しい仕様についても動画内では語られています。

DG2の基本的な仕様

基本的な仕様面では、動作周波数がかなり高い分類に入るGPUに仕上がっており、メモリーのバス幅などを見る限りハイエンドモデルを意識した仕様になっています。

  • GPUは2.2GHzで動作しEUは512基搭載
  • バス幅256bitの16GB GDDR6を採用
  • TSMC 6nmで製造される予定(TSMC 7nmで出現する可能性がある)
  • 最大275WのTDP。当初の計画は225~250Wでしたが、より性能を引き出す為に引き上げられたとの事

DG2の性能

性能面では、DG2はGeForce RTX 3070とRTX 3080の間に位置する性能を有しており、恐らくRTX 3070 Tiのような性能を発揮する事が関係者からの発言があったとの事です。ただ、RTX 3080と並ぶ性能とはならないとも語られています。

  • DG2は基本的にはGeForce RTX 3070とRTX 3080の間に位置する性能
  • 性能的な目標は具体的には無いが、関係者によると「Xeの最上位モデルはサンプルを見る限りはRTX 3070 Tiと同じような扱いになる」との事
  • 3DMark TimeSpyのスコアはRTX 2080とRTX 3090の間に位置する
  • GeForce RTX 3080を超える事は関係者は誰も期待していない事は確実

DG2のドライバーとソフトウェア

ドライバー面では、NVIDIAのDLSSやAMDのFadelity FX Super Resolutionがと似た超解像技術であるXeSSが実装される予定との事ですが、安定性に問題を抱えているとの事です。

  • ドライバーは改良中。あとはリリースがビジネス上早くなるか、安定するまで待てるかに掛かっているとの事。
  • 動画エンコーダーなどの性能は非常に良い
  • XeSSと呼ばれるNVIDIAのDLSSに似た機能が開発中

発売日と価格

Intelの公式発表では2021年中にXe-HPGをリリースする予定であることは発表されていますが、遅れているようで2021年第四四半期までにリリース出来る可能性は限りなく低いとの事です。なお、価格についてはミドルレンジモデルが$200-$300になる事以外は情報が無いとの事。

  • 現時点ではAIBには極限られた情報しか与えられていない
  • まだGPU設計の変更を受けている模様
  • プロ用のモデルは2022年までかかる予定
  • 128EU版と256EU版は512EUモデルが登場してから間もなく登場する予定
  • ミドルレンジモデルは$200-300程度

Xe-HPGは2021年中の登場が見込まれていましたが、Moore’s Law is Deadによると2021年の登場は厳しそうに聞こえます。IntelとしてNVIDIAやAMDの在庫が枯渇している間にリリースできれば一定のシェアを獲得できるチャンスでもありますので個人的には是非2021年末にはリリースしてほしい所です。

性能面ではRTX 3080には敵わないものの、RTX 3070 Ti並みと語られていますがこれが事実であれば初のデスクトップ向けGPUとしてはなかなかなものではないでしょうか。

Xe-HPGが登場する頃も恐らく世界的にはGPUが不足している状態には変わらないと考えられますので、とにかく早く安定した製品がリリースされる事を期待します。

このMoore’s Law is Deadの中の人が住んでいるのはアメリカ、イリノイ州ペオリアと呼ばれる町なのだそうですが、この町は自分が幼い頃に住んでいた町から車で30分の所です。日本では知名度が皆無ですが、キャタピラー社の本社があったりしてイリノイ州の中では栄えている所でした。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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