Samsungが転送速度800 MB/sを発揮するMicroSDカードを発表。プレスリリースでカスタム製品製作中と記載、Nintendo Switch 2の可能性も？
Nintendoが近いうちに投入を計画している次世代ゲーム機、通称Nintendo Switch 2については日経新聞が2025年3月発売であることを報道するなど発売が迫っている事や、期待の大きさから様々な情報が出始めています。
そんなSwitch 2はハードウェアにはNVIDIA製GPUを搭載するなど言われていますが、ストレージについてはあまり情報が出ていませんでした。しかし、サムスンより発表された新しいSDカード規格であるSD Expressを用いた新製品のプレスリリースにてNintendo Switch 2を示唆する一文が掲載されていました。
For the first time in the industry, Samsung introduced a new high-performance microSD card based on the SD Express interface. The development was the result of a successful collaboration with a customer to create a custom product.
Samsung
サムスンが発表したSD Expressは2023年10月に発表された新しいSDカード規格で、転送技術はPCI Expressが採用されるなど速度向上に向けた近代化が行われています。
Samsungが開発したSD Expressについては最大800 MB/sの転送速度に達し、SATA SSDの1.4倍の速度になります。
このSD Expressは、SDカードの規格としては最大600 MB/sの転送速度が定められていますが、SamsungのSD Expressはこれを上回る800 MB/sを実現しており、『カスタム製品の共同開発による副産物』として生まれたと発表されています。
ただ、SDカード規格を使ったカスタム製品は人気がなく、サムスンと共同開発するだけの費用やスケールを持つ企業はあまりありません。そのため、この共同開発はNintendo Switch 2向けである可能性が推測されています。
Nintendo Switchが対応しているゲームカードの転送速度は公表されていませんが、100 MB/s程度であると見られています。しかし、この速度では現代のゲームを快適に動作させるには不十分であり、より高速なストレージが求められます。
そのため、高い転送速度を実現できる既存の規格を基に、コストを抑えつつカスタム製品を開発することは、十分に現実的な選択肢です。また、Samsungと任天堂は、Switch 2に内蔵されるチップがSamsungファウンドリーで製造されるとの関係があるため、カスタムカートリッジの共同開発が行われていることも考えられます。
ただ、このSD ExpressについてはNVMe SSDほど高価にはならないはずですが、現行のSwitch用カートリッジやUHS-IなどのSDカードに比べるとコストが高くなることは避けられません。一方、任天堂がデジタル版のみ販売するという事も考えづらいためコスト面でのバランスをどのように取るかが注目されます。
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