Snapdragon 8 Gen 4の動作クロックは4.0 GHz超えに。GPU性能もApple M2より高め?

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Qualcomm Snapdragon 8 Gen 4の動作クロックは4.0 GHz超えに達する見込み。GPU性能はApple M2を上回るレベルに

Qualcommでは2024年10月ごろにハイエンドスマートフォン向けSoCのSnapdragon 8 Gen 4の投入を予定しています。このSnapdragon 8 Gen 4ではTSMC 3nmを採用し、CPUコアにはQualcommが独自開発したNuviaコアを内蔵することによってCPU性能は大幅に向上するほか、近年流行りのAI処理に特化したNPUも高性能なものが搭載されます。

このSnapdragon 8 Gen 4ですが、業界筋によると2024年4月に開発完了する予定で進められており、OEM向けにサンプル出荷は6月、そして10月のSnapdragonサミットで発表を計画しています。

このSnapdragon 8 Gen 4の仕様としてはCPU側にNuviaコアを採用するのですが、このNuviaコアの動作クロックは4.0 GHzを超えての動作が可能になるとのことです。さらに一部もハイエンドスマートフォンではこの4.0 GHzを超えたオーバークロックすることも可能であるとのことですが、背反として消費電力が非常に高くなっているのが現状のようです。

ただ、この4.0 GHz超えの動作クロックについてはGalaxyシリーズなどのハイエンドスマートフォンで設定されるとは考えられず、ゲーミングなど性能に振り切ったスマートフォンでのみ有効化されると考えられます。そのため、ほとんどのスマートフォンは3 GHz台で動作する設定となるはずです。

高速なCPU並みに重要なGPUについてはSnapdragon 8 Gen 4では新たにAdreno 830と呼ばれるGPUが搭載されます。このGPUについては3DMark Wild Life ExtremeなどのベンチマークではApple M2を10%超える様な性能を発揮する見積もりで開発が進んでいます。これぐらいの性能であれば原神など高いグラフィックス性能が要求されるゲームでも快適に動作することが可能である上に、性能自体が大幅に高いため現在主流のゲームのグラフィックスであればサーマルスロットリングすることはあまりないかもしれません。ただ、GPUの性能を最大限に使うようなゲームにおいては適切な冷却機構を設けないとサーマルスロットリングする可能性は高そうです。

このSnapdragon 8 Gen 4はCPU性能のみならず、GPU性能も大幅に高められたスマートフォン向けSoCで、性能面で長年Appleにリードを奪われていた状態が変わるかもしれませんので今年注目のSoCであると言えます。

ソース:Nguyen Phi Hung | X (Twitter)

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