Qualcomm Snapdragon Xは2024年4月24日から発売予定に。Snapdragon X Eliteは6月以降登場?
Qualcommでは同社が2021年に買収したNUVIA社が開発中だったCPUをベースにOryonと言うCPUとしてノートPC向けプロセッサのSnapdragon Xシリーズを2023年10月に発表し2024年中の発売を予告していました。
このSnapdragon Xシリーズは最上位のSnapdragon X EliteとミドルレンジをカバーするSnapdragon X Plusの2種類が存在すると言われていますが、この中でミドルレンジ向けのSnapdragon X Plusについて2024年4月24日に搭載PCなどが発売される事が明らかになりました。
👀 Stay tuned for 4/24. pic.twitter.com/8SQ6SfZPT8
— Snapdragon (@Snapdragon) April 18, 2024
Snapdragon X Eliteでは12コアを搭載し、NPUの性能も非常に高くなっておりQualcommも度々デモ機でその高い性能を明らかにしています。ただ、4月24日から発売されるSnapdragon X Plusは4コアから10コア搭載する事はわかっているものの、NPU性能やベンチマークのリークなどは出ておらず性能などは不明です。
ただ、TSMC 4nmで製造されたARM系CPUであることから電力効率は非常に高く、通常の64bit対応アプリケーションもエミュレーションで動作させることが可能になるなど従来のWindows ARM対応PCに比べると飛躍的に性能と利便性、そして省電力性能が向上しているため、ゲームなどをプレイしたいという需要以外であればユーザーを満足させられる性能を発揮すると考えられます。
搭載PCは現時点ではHPおよびLenovoの高価格帯製品を中心にラインアップされることが判明していますが、正式発売時には他のメーカーの製品も明らかになる予定で手頃な価格帯の製品もラインアップされることが期待されます。
なお、上位のSnapdragon X Eliteについては2024年6月以降に発売予定で、MicrosoftのSurface Pro 10などにも搭載されると噂されています。
Snapdragon Xシリーズについては新製品が出ては普及せずに存在感ゼロになったARM版Windows普及に弾みをつける可能性がある製品と言えます。特に現行ソフトをエミュレーションで動かす際のパフォーマンスもSnapdragon Xでは改善されていると言われているため、省電力性能が重要視されるノートPCなどではこのSnapdragon Xの出来次第ではARM搭載ノートPCが一気に普及する可能性もあるかもしれません。
Snapdragon | X (Twitter)
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