Snapdragon X Eliteのベンチマークが再び登場。バランスモードでもApple M3 Pro超えの性能に
Qualcommでは独自開発コアを内蔵したSnapdragon X Eliteを搭載したノートPCが2024年上半期中に発売されると見られていますが、今回同CPUを搭載したLenovo製ノートPCで計測されたGeekbench 6の結果が明らかになりました。
今回のベンチマークは電力プランがバランスに設定されているため、最高パフォーマンス設定に比べると性能が抑制されている可能性がありますが、それでもシングルコアでは2427ポイント、マルチコアでは14254ポイントと非常に高いスコアを記録しています。
Snapdragon X Eliteでは数週間前にサムスンGalaxy Book 4 Edgeで計測された結果もありますが、こちらはシングルコアが2785、マルチコアでは13925を記録しており、マルチコアは今回のほうが高くなっています。
記録されているスコアの中でシングルコアはあまり高くありませんが、動画エンコードやレンダリングで重要となるマルチコア性能はCore i7-12700Kを4%上回り、Snapdragon X EliteのライバルでもあるApple M3 Proに対しては1.8%上回るなど非常に高いパフォーマンスを発揮しています。
今回のベンチマークでは発売までかなり近く、最適化も最終段階に差し掛かっているため製品版に非常に近い性能であると考えられます。ただ、上述の通り、電力プランがバランスで計測されているため、最高パフォーマンスで動作させれば数%ほどスコアが伸びると考えられるため、Apple M3 Proをどれだけ上回れるのか気になるところです。
Snapdragon X Eliteはリークされるベンチマークはかなり良好で、高い性能が期待されていますが実際にApple M3 Proを超えるなど非常に高いようです。あとは、ARM対応アプリの拡充とエミュレーションモードでどれだけ高いパフォーマンスで動作するのかが重要となりますが、この辺りがわかるにはあと数か月ほど待つ必要がありそうです。ただ、パフォーマンスそして価格次第ではノートPCなどは一気にARMが普及する可能性もあるので、このSnapdragon X Eliteは今年上半期に登場する注目の製品と言えます。
LENOVO 4810UV0100 | Geekbench 6
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