Silicon Motionが最大14GB/sの読み書き性能を持つ低消費電力PCIe Gen 5 SSDコントローラーを2024年秋以降に投入へ

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Silicon Motionが最大14GB/sで読み書き可能な低消費電力PCIe Gen 5 SSDコントローラーを2024年秋以降に投入することを明らかに

PCIe Gen 5対応のSSDコントローラーで一般的なのはPhison E26コントローラーなのですが、このSSDコントローラーは比較的発熱が大きく、PCIe Gen 5対応NVMe SSDが持つ高いパフォーマンスを発揮し続けるには巨大なヒートシンクか、冷却ファンを備える必要があります。しかし、これに対してSilicon Motionが低消費電力でファンレスでの動作も可能なPCIe Gen 5対応SSDコントローラーのSM2508を2024年秋以降に投入することを明らかにしました。

このSM2508 SSDコントローラーは4コアのArm Cortex-R8を搭載することで最大14.5 GB/sの読み取り性能と最大14 GB/sの書き込み性能、そしてランダム読み書き性能は250万IOPSに達するなど非常に高い性能を持つメモリーコントローラーになっており、現在主力のPhison E26コントローラーの150万IOPSより遥かに高い性能を持っています。

高い性能の一方で消費電力はTSMC N6プロセスで製造することで非常に低く抑えられており、メモリーコントローラー単体のピーク時消費電力は約3.5Wで、このメモリーコントローラーを搭載したNVMe SSDでは高負荷時でも7W程度と非常に低い消費電力しか使わない事を明らかにしています。そのため、現在販売されているPCIe Gen 5対応NVMe SSDに比べて小さなヒートシンクで最大パフォーマンスを発揮することが可能になっています。

なお、Silicon Motionによると現在はSM2508のファームウェアを最終調整している段階とのことで、様々なタイプのNANDメモリーとの互換性を検証しているところで、順調にいけば冒頭に記載した通り2024年秋ごろ(第4四半期)めどにこれらのメモリーコントローラーを搭載した製品が販売されるようです。

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PCIe Gen 5対応NVMe SSDではPCIeカードと干渉するぐらい巨大なヒートシンクを備えたモデルが数多く販売されていますが、このSilicon Motionの低消費電力なSM2508を搭載したNVMe SSDが登場すればそこまで巨大なヒートシンクを備える必要性も無くなるため、価格も抑える事が可能になるなど今よりPCIe Gen 5対応NVMe SSDが普及しやすくなると言えそうです。ですので、これからPCIe Gen 5対応NVMe SSDの購入を検討している人はSilicon MotionのSM2508コントローラー登場まで少し待ってみても良いかもしれません。

ソース

Silicon Motion’s PCIe 5.0 SSD controller is finally coming in Q4 — low-power SSDs will leverage SM2508 | Tom’s Hardware

https://www.tomshardware.com/pc-components/ssds/silicon-motions-pcie-50-x4-sm2508-based-low-power-ssds-coming-in-q4

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