AMD Ryzen Threadripper Pro 7000シリーズは発売当初はOEM限定製品に。単体販売は2024年中頃以降に予定
AMDでは2023年10月19日にHEDTおよびワークステーション向け製品となるRyzen Threadripper Pro 7000シリーズの発表を予定しています。
このRyzen Threadripper Pro 7000シリーズではサーバー・データセンター向け製品であるEPYCで採用されている最大96コアのCPUを転用したモデルになっており、リークされたGeekbench 6のベンチマークでは先代の最上位モデルであるRyzen Threadripper Pro 5995WXの約2倍、2023年に発売されたXeon W9-3495Xの1.8倍、そしてXeon W9-3495WXを液体窒素で冷却し5.3 GHzまでオーバークロックした状態を12%上回る性能を記録しています。この性能はCPU単体で標準状態のままで世界新記録を叩き出すなど驚異的な性能を持つCPUになる事は間違いが無いのですが、どうやらこのRyzen Threadripper Pro 7000シリーズについては発売から少なくとも半年間はOEM限定製品になる事が明らかに鳴っています。
Moore’s Law is DeadがAMD関係者から入手した情報によると、2023年10月19日のRyzen Threadripper Pro 7000シリーズの発表に興味があるのはOEM関係者のみで、特にDellやLenovoなどは供給量が少ない2023年12月前から入手は出来るものの、その他OEMに関しては2023年12月以降から一般向けに販売できる状態になるとの事です。
一方で、期待されているパーツ単体での販売についてはかなり後になる計画で、早くても2024年3月以降で、遅ければ2024年6月頃まで販売が行われないと見られています。
AMDがこのRyzen Threadripper Pro 7000シリーズを発表する背景にはIntelのRaptor Lake Refreshの話題を潰す事を目的にしている他、近々Intelが投入を予定しているEmerald RapidsやHEDT向け製品のFishhawk Fallsなどが発表されても『Threadripperが発売されてから考える』と言う状況を作り出す事を意図しているようです。
なお、このRyzen Threadripper Pro 7000シリーズの価格などは明らかにされていませんが、現行のRyzen Threadripper Pro 5995WXでさえも100万円を超えるため、もし仮にパーツ単品でRyzen Threadripper Pro 7995WXが販売されても96コア化による高騰の他、日本では円安の影響も受けるため安くても150万円、高ければ200万円を超えるような価格で販売される可能性がありそうです。
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