AMD Ryzen 9000X3Dのキャッシュ容量など一部スペックが判明。Ryzen 7000X3Dと同じキャッシュ容量に
AMDでは2024年7月31日にZen 5アーキテクチャーを搭載するデスクトップ向けCPUのRyzen 9000シリーズを発売しますが、その後続いてゲーミング時のパフォーマンス向上に焦点を当てた3D V-Cache搭載のRyzen 9000X3Dシリーズも9月末から10月にかけて発売されると言われています。
今回そんなRyzen 9000X3Dシリーズについて最初に登場する3モデルの情報と、これらCPUのキャッシュ容量など一部スペックに関する情報が登場しました。
Ryzen 9000X3Dは現行のRyzen 7000シリーズと同じく、3モデル構成で投入される予定で最上位モデルは16コア搭載のRyzen 9 9950X3D、その次に12コア搭載のRyzen 9 9900X3D、最後にメインストリーム向けのRyzen 7 9800X3Dがラインアップされると言われています。
また、仕様はRyzen 9000X3Dシリーズでは3D V-Cache搭載モデルとしては初めて手動オーバークロックに対応するのですが、それ以外に現時点で目新しい機能は見つかっておらず、Ryzen 9 9950X3DとRyzen 9 9900X3Dでは搭載される2つのCCDの内、片側のコアのみ3D V-Cache化され、合計128MBのL3キャッシュを搭載します。
これは現行のRyzen 9 7950X3DとRyzen 9 7900X3Dと全く同じキャッシュ容量で、メインストリーム向けのRyzen 7 9800X3DもCCD1基のL3キャッシュ32MBに加え、3D V-Cacheを64MB搭載することで合計96MBのL3キャッシュを備えるなどこちらもRyzen 7 7800X3Dと全く同じになっています。
Ryzen 9000X3DについてはAMDの関係者がインタビューで興味深い機能を搭載すると述べていましたが、これはキャッシュ容量の向上などではなく、手動オーバークロックを指していた可能性が高いと言えそうです。ただ、Intelが同時期に投入するArrow Lakeの性能次第では3D V-Cacheを両CCDに搭載したCPUの追加も考えられるのですが、現時点ではAMDは現行の3D V-Cache仕様を踏襲してもArrow Lakeと同等以上のゲーミング性能は確保できると読んでいると言えます。
AMDの3D V-Cacheは2022年に登場して以来、ずっと64MBのキャッシュが重ねられる仕様が踏襲されていますが、今回で3代目となるRyzen 9000X3Dでも同じようです。個人的にはキャッシュの96MBや128MB化か、せめてRyzen 9 9950X3Dなどには両方のCCDに3D V-Cacheを載せるのでは無いかと思っていたのですが、Ryzen 7000X3Dと全く同じ容量ということで率直に言うと変化点が少なく残念です。ただ、AMDとしてはキャッシュ容量を闇雲に増やして販売価格を引き上げるより、Arrow Lakeに勝てるゲーミング性能を実現しつつ価格も抑えるという作戦で戦う可能性もあるため、製品のコストパフォーマンスとしては優れている事に期待したいところです。
AMD Ryzen 9000X3D “Zen 5” CPUs To Feature Same 3D V-Cache As Ryzen 7000X3D: 9950X & 9900X With 128 MB, 9800X3D With 96 MB L3 | wccftech
補足情報
Ryzen 9000X3DはRyzen 9000シリーズに3D V-Cacheを搭載したデスクトップ向けCPUになっており、ゲーミング性能は極めて高くなると言われています。リークでは現行のRyzen 7000シリーズと同じ3D V-Cache容量となりますが、Zen 5アーキテクチャー採用による性能向上や一部マザーボードで使える8000 MT/sのメモリー速度によりゲーミング性能は大幅に向上する可能性があります。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
---|---|---|---|
CPU | AMD | Ryzen 9000X3D | 2024年9月~10月頃 |
コメント
コメント一覧 (2件)
リーク通りだと本当にガッカリ
CPUとマザボ買い替えようかと思ってたけど購買意欲がかなり減った
他社の性能チラチラしてるから技術の停滞がおこる
残念だけどライバルの状態と7000X3Dの十分さ考えるとこうなっちゃうかなという感じ。
次世代で**9*0X3Dが両面Vしてきたら買う。まだソケットも継続だろうし7800X3Dから石だけ変えます。