AMD Ryzen 9000にはCurve Optimizerの拡張版『Curve Shaper』機能が導入される予定

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AMD Ryzen 9000にはCurve Optimizerの拡張版『Curve Shaper』機能が導入される予定に

AMDが2024年7月31日に発売を予定しているデスクトップ向けCPUのRyzen 9000シリーズではアーキテクチャーの刷新により低消費電力化やパフォーマンスの向上が行われていますが、エンスージアスト向けにさらなるパフォーマンス向上や電力効率向上を実現すべく、Curve Optimizerの拡張版であるCurve Shaperと呼ばれる新機能が新たに追加される事が明らかになりました。

現行のCurve Optimizerは動作クロックに対する電圧の曲線をユーザーがオーバーライドできる機能で、電圧を下方向にオフセットさせる事でCPU温度を下げ、動作クロックを向上させることでCPUからより高いパフォーマンスを引き出すことが可能になる機能です。ただ、ClockTuner for Ryzenなどを開発している1usmus氏によると、Ryzen 9000シリーズではこの機能をさらに拡張させた新しい機能『Curve Shaper』と呼ばれる追加機能が搭載されるとのことです。

現行のCurve Optimizerは設定値は1つだけであるため、CPU温度が低温または高温かつ全負荷領域で安定する設定値を探る必要があるほか、アイドル時や低負荷時にも動作クロックのブーストがかかってしまうなどデメリットも存在します。そのため、新たに追加されるCurve ShaperではCPUの温度域と負荷に応じて合計15の設定点を提供することで、CPUの状態や負荷に応じて最適かつきめ細かなチューニングが可能になるとのことです。

このCurve ShaperはRyzen 9000シリーズとして発売されるモデルにはすべて対応すると見られていますが、BIOSアップデートなどを通じてRyzen 7000/Ryzen 7000X3Dなどにも提供することも可能であると考えられます。そのため、Ryzen 9000シリーズ発売後に他のソケットAM5対応CPUに対してもAMDや各社マザーボードメーカーの対応次第で、このCurve Shaperが追加される可能性がありそうです。

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AMDのCurve Optimizerは比較的容易にCPUパフォーマンスを向上させつつ、消費電力を下げれる機能として有名なのですが、AMDではこの機能をさらに細かく設定できるようにCurve Shaperと言う追加機能を提供するようです。ただ、現行のCurve Optimizerでさえもコア毎に設定するとなるとかなり時間がかかる作業が必要なのですが、CPUの温度帯や負荷に応じて調整できるとなるとさらに時間がかかりそうです。ですので、このCurve OptimizerとCurve Shaperをフル活用すればCPUの性能を余すことなく発揮することは出来そうですが、それに必要な時間も相当なものになりそうですのでRyzen Masterに備わっている自動調整機能などが無ければ出番はあまりないかもしれません。

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