AMD Ryzen 9 9950XのAIDA64ベンチマーク結果が登場。ワークロードによってはRyzen 9 7950Xを1.4倍上回る性能を発揮
AMDのデスクトップ向けCPUであるRyzen 9000シリーズは2024年7月31日に発売を迎えると見られていますが、今回この中で最上位モデルとなるRyzen 9 9950XのAIDA64ベンチマークの結果がリークとして登場しました。
Ryzen 9 9950Xは8コア16スレッドで構成されるCCDを2基搭載することで合計16コア、32スレッドを搭載し、ベースクロックは4.3 GHz、ブースト時は最大5.7 GHzで動作します。また、キャッシュ容量はL2キャッシュがコアあたり1MB、L3キャッシュがCCD毎に32 MB搭載することで、合計80MBのキャッシュ容量を持つモデルになっています。
AnandTechの掲示板に掲載された情報では、AIDA64ベンチマークでRyzen 9 9950Xを計測したスクリーンショットが掲載されており、一部ワークロードではあるものの、先代のRyzen 9 7950Xと比べても大幅な性能向上が確認されています。
CPU | AES (MB/s) | FP32 (KRay/s) | FP64 (KRay/s) |
---|---|---|---|
Ryzen 9 9950X | 746991 | 110444 | 59582 |
Ryzen 9 7950X | 380473 | 63132 | 33612 |
Core i9-13900K | 294509 | 34969 | 19060 |
ファイルの暗号化などに活用するAES処理ではRyzen 9 9950Xは先代Ryzen 9 7950Xに対して45%以上の性能向上を発揮しており、Intel Core i9-13900Kに対しても55%以上上回る性能を発揮しています。
また、レイトレーシングレンダリングに関するベンチマークにおいては、FP32、FP64共にRyzen 9 9950Xは先代より39%の性能向上を記録し、Core i9-13900Kに対して60%を上回る性能を発揮するなどCPUの処理性能としては非常に高い事が確認できます。
なお、このAIDA64ベンチマークがゲーミング時の性能などには直結しないものの、動画のエンコードや3DのレンダリングなどCPUヘビーなタスクにおけるスコアの参考になると言えるため、動画や3DCGなどクリエイティブ用途においてRyzen 9 9950Xは非常に高いパフォーマンスを発揮するものと考えられます。
Ryzen 9000シリーズは7月末発売と言う事で発売まで残り1か月を迫っていますが、最上位モデルのRyzen 9 9950Xについてはコア数が据え置きながらもZen 5アーキテクチャーへ刷新されたことで非常に高いパフォーマンスを発揮できることが確認できます。あとはコンシューマー向け製品と言う事でゲーミング時のパフォーマンスや消費電力の低さが気になるところですが、この辺りも発売が近づくにつれて明らかになると考えられます。
補足情報
Ryzen 9000シリーズはAMDが6月に発表した次世代デスクトップ向けCPUで、コア数などは先代から据え置きですが、CPUアーキテクチャーが大幅刷新されたZen 5を搭載する事でパフォーマンスと電力効率の大幅向上が見込まれています。発売は日本除く地域では2024年7月31日に発売され、日本では2024年8月5日または8月12日に行われると見られています。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
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CPU | AMD | Ryzen 9000シリーズ | 2024年7月31日 |
コメント
コメント一覧 (1件)
あたいIntel持ちだけど、もうこれからはAMDしか勝たん