ES品のデスクトップ向けCezanne APUは何度かベンチマークが出現していますが、遂に最終製品版でのベンチマークがChiphellに出現しました。
Ryzen 7 4750Gに対して性能は16%向上したRyzen 7 5700G
ChiphellにてAMD Ryzen 7 5700Gを入手したユーザーが製品の写真やベンチマークを投稿しました。AMD Ryzen 7 5700GのOPNコードは100-000000263となっており、ベンチマークはMSI MAG B550M MORTARWIFIマザーボードと32GBのDDR4-3200を使用して計測されています。
ベンチマークはCPU-ZとCinebench R20、AIDA64の3種類を使って計測されています。CPU-Zではシングルコアは631.3ptを記録し、マルチコアでは6782.4ptを工場出荷状態で記録しています。この記録を現行のRyzen 7 4750Gと比較すると、シングルコアは16%、マルチコアは13%性能が向上しているという結果になっています。また、Cinebenchにおいては6059ptを獲得しています。
Chiphellに投稿したユーザーによると、Ryzen 7 5700Gは最大で1.42Vまで昇圧して起動はできたとの事でしたが、数分後にはクラッシュしてしまうとの事でした。安定した動作は1.365V@4.65GHzであり、AIDA64ストレステストも動作する事が出来たとの事です。AIDA64を15分間動作させた状態でのAPU温度は約75度に達するとの事です。
CPUについてはベンチマークを動かす事ができましたが、GPU側についてはドライバーが存在しないため動作しないとの事です。ただ、GPU-Zで仕様を確認する事は可能で、Radeon Vega 8が搭載され、512のStreaming Multiprocessorsが搭載されている事が確認できます。また、動作周波数については2.0GHzに設定されているようで、これはRyzen 7 4750Gに比べて100MHzほど低い動作周波数になっています。
なお、AMD Ryzen 7 5700Gはリテール版も登場すると見られていますが、発売がいつになるのかについては現在未定となっています。
AMD Ryzen 5000GシリーズではZen 3を採用した事で前世代のRenoirモデルに対して大幅な性能アップが確認できます。あとは、発売日と価格そして、在庫があるかが気になる所です。このRyzen 5000Gは春頃リリースする事が様々なリークで語られていましたが、最終製品版がもうリークされていることから、もう間もなく発売が開始されるのではないかと思われます。
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