Ryzenで5.0GHzの夢が見れるかも。Clock Tuner for Ryzenがアップデート

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Clock Tuner For Ryzen(通称:CTR)の製作者、Yuri Bubliy氏(Twitter:@1usmus)がRyzen 5000シリーズ向けに5.0GHz越えの達成を可能にするかもしれないClock Tuner For Ryzen Ver 2.1の情報を公開しました。5.0GHz越え達成を可能にする以外にも、よりユーザーに使いやすいアップデートも容易されているようです。

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遂にRyzen 5000シリーズで5.0GHz動作が可能になるかも?

AMD Ryzen 5000 ‘Zen 3’ Desktop CPUs Can Now Hit 5.0 GHz With CTR ‘Clock Tuner For Ryzen’ 2.1 Update (wccftech.com)

Clock Tuner For Ryzenは2021年2月にRyzen 5000シリーズに対応したバージョン2.0をリリースしましたが、それから数週間しか経っていませんが、最新のバージョン2.1から多くのRyzen 5000シリーズユーザーが5.0GHzでの動作を達成できるような変更が加えられる模様です。

OC耐性の高いコアを自動選択

Clock Tuner for Ryzen バージョン2.1では、新しいHybrid OCモードが搭載されます。その中でもPX Profileと呼ばれるものは、ゲーミングやベンチマークそして様々な作業でRyzen 5000が持つ性能を最大限に引き出すモードとなっています。このPX Profileでは、一定の動作クロックに固定され、その動作クロックはEDCやサーマルスロットリングの影響は一切受けないとの事です。また、PX Profileではより低い動作電圧で高いクロック周波数での動作が実現可能となっており、細かな微調整などは必要とせず安全にそして簡単に設定が可能になるとの事。

以下がClock Tuner for Ryzen(CTR)バージョン2.1の主要な変更点です。

・CTRがPX Profileを実行するのに適したコアを自動で診断します。PX Profileを実行できるコア数の最大数はRyzen 5900Xと5600Xでは最大4コア、5950Xと5800Xでは最大6コア、Zen 2シリーズでは最大2コアとなっています。

・適したコアは自動的に一定の動作クロックに設定され、それ以外のコアの動作クロックは安定性の確保を目的に低下します。

・CPUが1から6コアを組み合わせて動作するため、CPUの負荷判定を素早く実施する必要があります。そのため、動作プロファイルによってCPU内蔵センサーの情報読み取り頻度が変更されます。PX Profile実行時が頻度が最も高く、150msの頻度で読み取ります。(P1 Profileでは250ms、P2 Profileでは200ms)

・最新のHYBRID OCモードでは、P1/P2 Profileの作動時間が減ります。6、12、24コアCPUではP1またはP2での動作時間は30%減ります。

・優先順位の付け方を最新化。P1 ProfileはP2 Profileより高い優先度で実行され、P2 ProfileはPX Profileより高い優先度で実行されます。これにより、頻繁に又は意図しないProfileの切り替えとCPU温度を大幅に抑制します。

・PX ProfileではHolding(Profileの維持設定)が他のProfileと同じようにあります。これにより、Profileの頻繁な切り替わりによる意図しないシャットダウンを防ぐことが可能となります。

・設定されたTDCがTDC Triggerより低い場合はPX Profileは自動的に無効となり、Ryzen 5000 CPUは通常のブーストモードとなります。これにより最大限の省エネ性能を維持します。

・堅牢性の向上。HYBRID OCモードが動作中、CTRでは電流値や電圧を監視し、もし電圧が1.525Vを越えた場合ユーザーへの確認無しに再起動を実施します。一部ユーザーは設定手順などを無視すると考えられ、安全のためこのような仕様に変更されました。

・センサーの固着の監視。場合によってCPUのセンサーが応答しない事があり、ユーザーが異常な温度や動作周波数、電圧値などを見る場合があります。そのため、CTR V2.1からはセンサーの状態を確認できるようにしました。

CPUのオーバークロック以外にも、操作画面が変更されます。従来よりもシンプルな見た目となり、動作モードを確認しやすくなる工夫などが随所にされているとの事です。

Clock Tuner for Ryzenのバージョン2.1は初期段階はCTRへの寄付などをした人限定で配布され、その後に一般向けに公開されるとの事です。一般向けへの公開時期は非常に近いとの事です。

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