AMDでは2023年1月に3D V-Cacheを搭載するRyzen 7000シリーズであるRyzen 7000X3Dを発表しましたが、今回Ryzen 7000X3Dの発売日および各モデルの販売価格がAMDより明らかになりました。
3D V-Cache搭載のRyzen 7000X3D上位モデルは2月28日から発売。価格は7.3万円から11万円ほどに
AMDはCES2023にてRyzen 7000シリーズに3D V-Cacheを搭載したRyzen 7000X3Dシリーズを発表し、コア数や動作クロックなど概要については明らかにされていましたが、具体的な発売日と価格については伏せられていましたが、AMDではこのRyzen 7000X3D各モデルの発売日と価格をYoutubeの公式チャンネル上で発表を行いました。
Ryzen™ 7000 Series Processors with AMD 3D V-Cache™ Technology Pricing and Availability – YouTube
Ryzen 7000X3D各モデルの発売日と価格と仕様
Ryzen 9 7950X3D:2023年2月28日発売、日本での予想価格は約11万円
Ryzen 9 7950X3Dでは16コア32スレッド構成でキャッシュはL2キャッシュ16MBに加えCCD1基に32MBのL3キャッシュとV-Cacheを搭載するCCD1基に96MBのL3キャッシュを搭載する事で合計144MBの容量を持ちます。動作クロックについてはベースは4.2 GHzとRyzen 9 7950Xに比べると300 MHzほど落ちていますが、最大ブーストクロックは5.7 GHzとRyzen 9 7950Xと同じ設定になっていますが、TDPは120Wに引き下げられたCPUになっています。
このRyzen 9 7950X3Dは発売日は海外では2023年2月28日を予定していますが、日本では海外での発売日の同じ週の金曜日に発売される傾向があるため、2023年3月3日に発売が行われると見られています。
北米での販売価格は$699とRyzen 9 7950X3Dの発売当時の価格で販売が行われる予定です。現在販売されているRyzen 9 7950Xは発売当初は117,800円で販売されていることから、これに近い価格での販売が有力で約11.2万円から11.8万円の範囲で日本では販売が行われると考えられます。なお、Ryzen 9 7950Xは現在は95,800円で販売されているため、価格差は約1.8~2万円の差があります。
Ryzen 9 7900X3D:2023年2月28日発売、日本での予想価格は約9.7万円
Ryzen 9 7900X3Dでは12コア24スレッド構成で、キャッシュ容量は合計140MBになっています。
動作クロックはベースが4.4 GHzでRyzen 9 7900Xに比べると200MHz低くなっていますが、最大ブーストクロックは5.6 GHzと同じになっています。こちらのモデルもTDPも120Wに変更されています。
発売日はRyzen 9 7950X3Dと同じく海外では2023年2月28日発売で日本では3月3日発売になると見られています。
北米での販売価格は$599とRyzen 9 7900X発売時の価格より$50ほど高価になっています。日本で販売されているRyzen 9 7900X3Dは92,500円で開始されていたため、Ryzen 9 7900X3Dについては9.7万円程度で販売されると見られています。現在のRyzen 9 7900Xは73,800円で販売されているため、価格差は2.5万円ぐらいになると見られています。
Ryzen 9 7900X3D:2023年4月6日発売、日本での予想価格は約7.3万円
Ryzen 7 7800X3Dは現行のRyzen 7 5800X3Dの後継モデルで8コア16スレッド構成になっています。キャッシュ容量はL2キャッシュ8MBに加え、CCDに32MB+V-Cache 64MBを搭載する事で合計104MBのキャッシュ容量を持っています。
動作クロックはベースクロックは4 GHz以上であることは確実ですが、確定はしていません。一方でブーストクロックは5.0 GHzに設定されており、こちらもTDPは120Wになっています。
Ryzen 7 7800X3Dの発売日は他のRyzen 7000X3Dとは異なり、2023年4月6日発売で計画されており、日本では翌日の4月7日に販売開始されると見られています。
価格は北米では$449となっており、日本での販売価格は約7.3万円前後に設定されると見られています。
Ryzen 7000X3Dについては最上位モデルのRyzen 9 7950X3DはIntelのCore i9-13900Kに比べてゲーミング性能は9%~24%優れるとのことでゲーミング用途では最適のCPUになると見られています。
また、Ryzen 7 5800X3DとRyzen 7 7800X3Dの間でもZen 4アーキテクチャーを採用した事によってゲーミング性能は21%~30%向上する見込みで、IntelのCore i9-13900Kに迫るような性能を発揮できる可能性があります。
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