AMD Navi32搭載のRadeon RX 7800などは9月発売へ。Navi21の在庫により遅れた模様。

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AMDのミドルレンジ向けGPU Navi32搭載、Radeon RX 7800は9月頃発売。Navi21の枯渇が遅かったため発売が遅れた模様

AMDでは2022年に最上位モデルとなるRadeon RX 7900シリーズを、2023年5月末にはエントリーモデルのRadeon RX 7600を発売し、Radeon RX 7000シリーズの残るモデルはミドルレンジとハイエンドモデルの2つのラインアップとなっていますが、今回この2つのラインアップに搭載されるNavi32 GPUについてMoore’s Law is Deadより登場時期やNavi 32パッケージにNavi 31を搭載するなどの情報が新たに登場しています。

AMD RX 7800 XT 16GB Leak: N31 fits in Navi 32! (Not a Typo) – YouTube

AMDのRadeon RX 7800シリーズに関しては情報が錯綜している状態が続いていたほか、発売時期についても予定が度々変更されているようです。

AIBの関係者によると、AMDは当初はRadeon RX 7800 XTについてはNavi31を搭載し、Compute Unitは70基、その下のRadeon RX 7800ではNavi32を搭載し、60基のCompute Unitを、そしてRadeon RX 7700 XTではNavi32を48基搭載する方向であることが明らかにされていたとのことです。ただ、これは確定情報ではなくまだまだAMDではラインアップを検討しているようですが、Navi21の在庫が無くなり始めておりRadeon RX 6800などの後継モデルの投入が急がれる状態になっているとのことです。

他のAIB関係者ではNavi32搭載グラフィックカードについて発売時期に関する情報を入手しており、発売時期は2023年Q3つまり7月から9月の間に予定されているとのことです。ただ、AMDではここで登場する具体的なモデルがRadeon RX 7800 XTやRadeon RX 7900と言う名称が登場しているとのことです。

Navi32の仕様については上位モデルがVRAM 16GBで消費電力は260W、下位モデルはVRAM 12GBで240Wに設定される予定で発売時期は9月を予定しているとのことです。ただ、モデル名称についてはまだ未定とのことです。

Radeon RX 7800 XTまたはRX 7900についてはAMDとしてはNavi21の在庫がなくなってから投入する計画であったのですが、想定以上にNavi21の在庫が無くならない事から投入は遅れたものの2023年9月には発売が出来る体制となるようです。

Navi31をNavi32のパッケージに詰め込んでコストを大幅低減するモデルが登場?

AMDとしてはNavi31はRadeon RX 7900 XTXとRX 7900 XTに割り当てていますが、間もなく投入されるハイエンドモデルであるRadeon RX 7900またはRadeon RX 7800 XTにもNavi31を割り当てる可能性があるようです。これがCompute Unitを70基搭載したモデルなのですが、MCDなども最大で4基までしか使えないと見られています。そのため、単純にRX 7900 XTなどに搭載されているNavi31から複数のCompute Unitを無効化して搭載すると余分にMCDを積むことになりコストが高くなります。

そこでAMDではより小さなパッケージであるNavi32にNavi31のGPU部分であるGCDを組み合わせたGPUをNavi31の70 Compute Unit版などで投入する予定のようです。

このNavi31 GPU搭載のNavi32のES版の画像をMoore’s Law is Deadでは入手しており、既にAIBに対してGPUクーラーの設計などが行えるように提供が行われているとのことです。

このNavi31 GPU搭載Navi32についてはパッケージサイズはNavi31の長方形型から40mm x 40mmの正方形型となっています。MCDについては6基搭載するような見た目にはなっていますが、左側2つは使用する事が出来ず、製品版ではMCDが4つ搭載になるようです。

この小型パッケージにNavi31を詰め込むことでAMDでは製造コストが抑えられるほか、Radeon RX 7900 XTに使えなかったGCDを有効活用する事が期待されるとのことです。また、AIBに対してはNavi32向けに製造したグラフィックカードの基板にNavi31 GPU搭載のNavi32をそのまま搭載する事が可能となり、設計やツーリングコストの大幅な低減が実現できるようになっているとのことです。

このNavi31 GPU搭載のNavi32についてはデスクトップ向けのRadeon RX 7900またはRX 7800 XTで搭載される事が想定されますが、AMDとしてはゲーミングノートPC向けにこのGPUを搭載したRadeon RX 7900M XTなども計画しているようで、このNavi32やNavi31 GPU搭載のNavi32でNVIDIAのラインアップに対抗する事を考えているようです。

Radeon RX 7900またはRX 7800 XTで計画されているNavi31でCompute Unitを70基有効化したモデルは性能的にはRTX 4070とRTX 4070 Tiの間に位置すると考えられますが、VRAM容量が16GBという事で価格次第ではありますが、競争力はそれなりに高いモデルになると言えそうです。

また、Navi32についても上位モデルはVRAM 16GB、バス幅256-bitという事でRTX 4070並みの性能を発揮しつつ、VRAM 16GBと言うアドバンテージを持つモデルになる他、下位モデルでも12GBのVRAMでバス幅は192-bit程度になると見られていますので、RTX 4060 Tiに対抗するには十分な性能とスペックを持ったモデルと言えそうです。

あとは価格次第な所もありますが、仕様を見る限りNavi31のCompute Unit70基版やNavi32を搭載するRadeon RX 7900/RX 7800 XT/RX 7700 XTなどは期待が出来るモデルになりそうな気がします。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • これは良いニュースになりそうですね。
    上位モデルの歩留りが良すぎて降りてこないのではと思っていましたがコスト面で事が進むのであればある意味想定通りというか。

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