SSDを搭載できるGeForce RTX 4060 TiをASUSが発表。使わないPCIeレーンを有効活用するアイディア商品。
NVIDIAのGeForce RTX 4060 Tiについては18GbpsのGDDR6を8GB搭載するものの128-bitと言う少ないバス幅である事から帯域幅は288 GB/sと非常に少なくなっています。そのため、グラフィックカードのバスインターフェイスはx16の形状にはなっていますが、実際には8レーンのみ使用する仕様になっています。
一方で、マザーボード側ではエントリーやミドルレンジレベルや小型なMini-ITXマザーボードでは多くのPCIe用スロットを搭載していない他、SSDを増設するM.2スロットについても多く搭載していません。そのため、SSDを複数枚搭載する際には取捨選択が必要となりますが、ASUSがこの問題についてグラフィックカードで使われていない残りの8レーンを使ってSSDを搭載できるようにしたGeForce RTX 4060 Tiのコンセプトモデルを明らかにしました。
SSDが搭載できるGeForce RTX 4060 Tiでは合計2枚のPCIe Gen 4.0対応NVMe SSDを搭載する事が可能で、レイアウトはグラフィックカード後端部の表面と裏面に搭載する形になっています。
賢いのが、表面に搭載できるSSDについてはGPUクーラーと接触するように設計されており、発熱が大きいPCIe Gen 4対応NVMe SSDでもパフォーマンスに影響が出ない様に冷却が可能になっています。、一方で裏面については冷却機構は備えられていないため別途SSDクーラーを付けるか、速度が遅めのSSDを搭載するなどユーザーで工夫が必要となるようです。
ASUSではPCIeレーンの有効活用の他に、グラフィックカードにSSDを搭載することでPCの奥に位置するSSD交換の難易度が下がる事も期待できるとのことです。通常であればグラフィックカードや他のカードを外した上でSSDの交換が必要となりますが、グラフィックカードに備え付ければグラフィックカードを外してSSDを付けて戻すだけなど手間が減るとのことです。(GPUのグリスが気になりますが・・・)
なお、ASUSでは実際のこのグラフィックカードに搭載されたSSDのパフォーマンスや温度についても紹介しており、Samsung 980 Proを用いてリードは6855 MB/s、ライトは4950 MB/sとほぼ仕様通りの性能を出せているなどパフォーマンス面でグラフィックカードに搭載するから変わる事は無いようです。
温度についてはテスト中でもCrystal Disk Mark実行時でも43℃と非常に低い温度が記録されており、冷却面でも特に問題は無さそうと言えます。
このテストではグラフィックカードはアイドル状態であるため、ゲームプレイなどグラフィックカードが発熱する条件下ではどうなるのか気になる所です。ただ、RTX 4060 Tiについては消費電力が少なく発熱もあまりしないためSSDのパフォーマンスに影響を与えるほどの発熱にはならないと考えられます。
コメント
コメント一覧 (4件)
変態だ(褒め言葉)
言うてmini itxでも2個くらい積めるから必要か?とは思う
こんな変態仕様を欲しがる人は、4060tiなんてゴミボード買わないだろ。
これが実用的とかそういう話は置いといて
意味わからん発想と検証力は素晴らしい
こういうのが無いと進化や独自性は生まれないですからね
良い社風だと思います
RTX3050からの交換に欲しいな。小型ケースに入るなら買いたい。