GeForce RTX 4060 TiとRadeon RX 6700 XTを50のタイトルで比較した結果が登場。性能はRX 6700 XTが7%劣るが価格は20%安く。

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GeForce RTX 4060 TiとRadeon RX 6700 XTをゲーム50タイトルで性能比較した結果が登場。性能は若干劣るも前世代のRadeonの方がコスパは高い結果に

NVIDIAのGeForce RTX 4060 Tiについては2023年5月末に発売されたグラフィックカードになります。仕様はCUDAコアが4352基、VRAM容量は8GBでバス幅は128-bitとかなりチグハグな仕様でありますが、NVIDIAではアーキテクチャーの改良やL2キャッシュ増加、動作クロック向上により性能が先代のRTX 3060 Tiを上回る他、電力効率面でも優れている事がアピールされていましたが、発売前から一部量販店は入荷を見送ったり、日本では深夜販売に1人しか現れないなど人気の無さが話題になるモデルとなっています。

そんな、GeForce RTX 4060 Tiについては7月22日時点の販売価格は59,800円とまだまだ高い一方で、49,800円で販売されている先代のRTX 3060 Tiとの性能をTechSpotが50のゲームタイトルを用いて比較しましたが、その結果は1080pで平均8%、1440pでは平均5%の性能向上に留まる事が明らかになりましたが、今回同じくTechSpotが12GBのVRAMを搭載し、最安値は4.8万円台で販売されているAMD Radeon RX 6700 XTとの比較結果を明らかにしました。

Nvidia GeForce RTX 4060 Ti vs. AMD Radeon RX 6700 XT | TechSpot

計測方法は前回と同じく、Ryzen 7 7800X3DとGIGABYTEのX670E Aorus Master、32GBのDDR5を組み合せた構成にRTX 4060 TiとRadeon RX 6700 XTをそれぞれで1080pおよび1440pでプレイ時または搭載されているベンチマーク機能の平均フレームレートが計測されています。ただし、今回はRadeonという事でレイトレーシングあり、なしも含まれています。

1080p環境下でのGeForce RTX 4060 TiとRadeon RX 6700 XTの比較ではレイトレーシングを含むベンチマークにおいてはRTX 4060 TiがRX 6700 XTに対して平均約9%優れた結果を残しています。特に9つのタイトルにおいては20%も優れるなど大きな差をあけています。ただ、バイオハザードやThe Last of US Part 1、Hogwarts LegacyなどはRadeon RX 6700 XTが優れた結果になるなどドライバーの最適化度合いも大きく影響を受けている可能性があります。

上記の結果は一部タイトルはレイトレーシングを含んでおり、20%近い差を出していたのはレイトレーシングをオンにした設定でのタイトルでしたが、レイトレーシングをオフにした場合の結果は、RTX 4060 TiはRX 6700 XTに対して平均6%優れるというところまで差が縮むということで、レイトレーシングに興味がなければRTX 4060 TiとRX 6700 XTとの間の差はあまり大きいとは言えないケースが多くなります。

1440p環境においては差は1080p環境より小さくなり、レイトレーシング含む場合でRTX 4060 Tiが平均7%優れる結果になっています。ただ、結果を見るとバラツキが大きいのですが、50タイトルのうち、56%のタイトルでは差は10%を下回っている結果になっています。

レイトレーシングを含まないラスタライズのみに焦点を当てると差はさらに小さくなり、RTX 4060 TiはRX 6700 XTに対してたったの4%優れるところまで差が小さくなります。

レイトレーシングを重視しないならRadeon RX 6700 XTも選択肢。RTX 4060 Tiより性能が1桁%劣るが、価格は20%安く。

NVIDIAのGeforce RTX 4060 Tiについては現在の最安値は59,800円で販売されています。発売当初は67,800円が最安値となっており、すでに12%の値下げが行われています。

一方でRTX 4060 Tiに対して性能的に数%しか変わらなかったRadeon RX 6700 XTは現在最安値は47,980円となっており、RTX 4060 Tiに対して約20%割安になるなどコストパフォーマンス面で非常に高くなっています。

このRX 6700 XTについてはRTX 4060 Tiに近い性能であるにも関わらず、VRAM容量は合計12GBとなっており、VRAM容量を多く圧迫するゲームが今後登場しても対応できるなど比較的長い間、快適に利用できるグラフィックスカードになると見られています。

なお、Radeon RX 6700 XTに対してRTX 3060 TiについてもRTX 4060 Tiに対して5~8%の向上が見られるものの、RTX 3060 Tiが49,800円で購入できることからNVIDIA製グラフィックスカードを希望するのであればこちらも良い選択肢になると言えそうです。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • ただ、エンコーディングを考えると40×0と30×0の差は大きい

  • エンコードやDLSS3にStable Diffusionでの使用を考慮せずに純粋なゲーム性能ならば、6750XTで良くなっちゃうね。
    レイトレが欲しくなるゲームだと悩む感じか。
    個人的には、A770 16GBが覚醒して貰えるとありがたいけれど。

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