NVIDIA GeForce RTX 4060 Tiの市場価格がさらに値下がりへ。AMD Radeon RX 7700 XTなどに対抗するため
NVIDIAのGeForce RTX 4060 Tiは2023年5月末に8GB版が発売し、7月にはVRAM容量を倍増した16GB版が発売されましたが、8GB版の発売時にはパフォーマンスの割に価格が高い事が災いして海外の一部量販店では入荷を見送ったり、日本では深夜販売で1人しか現れなかった事が海外でも話題になっていました。
そんなGeForce RTX 4060 Tiですが、発売から3か月程度経過しており市場価格も徐々に下がっては来ていますが、前世代のグラフィックスカードであるGeForce RTX 3000シリーズやAMDのRadeon RX 6000シリーズのコストパフォーマンスが高いとして海外を中心にこれらのグラフィックカードが売れており、RTX 4060 TiやRTX 4060などはあまり売れていないと言う状況が続いているようです。
さらに、GeForce RTX 4060 Tiにとっては不幸な事にライバルのAMDが2023年8月末頃に性能や価格面で真っ向から対抗するRadeon RX 7700 XTを発売する計画となっていますが、NVIDIAでは在庫の滞留を防ぐためとAMDに対抗する事を目的に近々GeForce RTX 4060 Tiの価格を実質値下げを行う可能性が出ているようです。
RTX 4060 Ti Price Drop Leak: Nvidia worried about AMD FSR 3? – YouTube
Moore’s Law is DeadがNVIDIA関係者から入手した情報によると、NVIDIAではGeForce RTX 4060 Tiの価格を下げる方向で検討しているとのことで、Radeon RX 7700 XTなどNavi 32 GPUを搭載するモデルの価格と同等以下を予定しているとのことです。ただ、具体的な価格については未定で、AMDのRadeon RX 7700 XTやRX 7800 XTの価格を見てから判断するとのことです。値下げが行われるタイミングはAMDが力を入れているStarfieldの発売前に予定しているようですが、Radeon RX 7700 XTの価格を見てから判断という事ですので、価格次第ではほとんど変わらない可能性もあるようです。
NVIDIAが計画している値下げはメーカー希望小売価格を変更するのではなく、AIBへの供給価格を変更する方向で進めるようですのでStarfield発売前にAIBへの供給価格が変更されるというだけのため、一般消費者にまで値下げの効果が波及するのは9月末ぐらいになると見られています。
なお、AIBへの供給価格が変更される事で日本でもGeForce RTX 4060 Tiの値下げ圧力は大きくなると見られますが、円安や物流費高騰の他に代理店側の戦略なども加味されるため海外で価格下落が見られても日本ではあまり変わらない可能性も考えられるためあまり期待しない方が良いかもしれません。
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