NVIDIA GeForce RTX 4000シリーズの多くは売れず。売れ筋は旧世代がほとんどでRTX 4070 TiやRX 7900系が少し売れている模様
NVIDIAではGeForce RTX 4000シリーズをハイエンドのRTX 4090からメインストリーム向けのRTX 4060までラインアップを揃え、AMDではハイエンドのRX 7900 XTXとRX 7900 XTとメインストリーム向けのRX 7600の3モデルを発売していますが、特にGeForce RTX 4000シリーズでは性能の伸びが先代のRTX 3000シリーズに対してあまり大きくない上に、価格は高めに設定されるなどで発売後に苦戦する様子が度々出ていますが、2023年6月時点で海外量販店関係者からグラフィックカードの販売状況に関する情報がMoore’s Law is Deadから登場しています。
Nvidia RTX 4060 8GB Analysis: 2020 Performance Time Travels to 2023! (+ GPU Sales Update) – YouTube
比較的規模が小さい欧州の量販店の関係者によると、GeForce RTX 3060およびRTX 3050は$300(日本での販売で言うと4.8万円ぐらい)を大きく下回る価格で販売されており、Radeon RX 6700 XTやRX 6600 XTと並んで販売状況は比較的良好とのことです。しかし、他のグラフィックカードについては非常に悪く、発売当初は人気で、AI用途でも人気なRTX 4090についても全く売れていない状況になっているとのことです。
北米の大手量販店関係者からは、価格が大きく下落しているRTX 3060 TiやRTX 4070、Radeon RX 6750XTやRX 6650 XTなどはそこそこ売れているとのことです。また、Radeon RX 7900 XTXについても価格は$950(約15万円)程度で販売されているがこちらもまぁまぁ売れているとのことです。しかし、他のグラフィックカードについては全く売れておらず、RTX 4080については1ヵ月で1台も担当地域では売れず、RTX 4090についてはAI向けに購入する人以外いないとのことです。
また、Neweggの関係者によるとRTX 4090については大きく落ちており、ハイエンドグラフィックカードで売れているのは安価に売られているRTX 4070 Tiとその次にRX 7900 XTXとRX 7900 XTが入るだけで、それ以外はRTX 3060やRadeon RX 6000シリーズが売れているだけで、他は全く売れていないとのことです。
なお、ここで記載されている『売れている』のレベルは2019年ぐらいの販売状況で考えると『売れていない』レベルと変わらない状態で、グラフィックカード全体の販売状況が悪い中で他と比べると売れている状態とのことです。そのため、グラフィックカードの販売状況が非常に悪い事には変わりないとのことです。そのため、北米でグラフィックカードを主に販売する小規模な量販店は廃業するケースが増えてきているとのことです。
PCでゲームをプレイする人口と言うのはSteamのアクティブユーザーなどを見ても増えてはいるもののRTX 3060やGTX 1650などグラフィックカードについては高くても5万円ぐらいまでが限度で、正直それ以上の価格のグラフィックカードについては普通の人は買わないと考えられます。
一方で、高価なグラフィックカードを購入する人については既に2021年から2022年の間にGeForce RTX 3000シリーズなどを買った人が多くライフサイクル的にまだ買い替えする時期ではない事や、買い替える人もPCについても知識があり、コストパフォーマンス一辺倒では無いもののかなり調べて来る人も多いため、RTX 4000シリーズなどは売れにくい事が考えられます。
今後、RTX 3000シリーズやRadeon RX 6000シリーズなど旧世代グラフィックカードの在庫が無くなるにつれてRTX 4000シリーズやRadeon RX 7600なども売れて来るとは考えられますが、グラフィックカードは必需品では無いため価格が高すぎれば多くのユーザーは我慢する事を選択する事も考えられるためもう少し価格が下がる事が期待されるところです。
コメント
コメント一覧 (11件)
北米の大手量販店関係者からは、価格が大きく下落しているRTX 3060 TiやRTX 4070、Radeon RX 6750XTやRX 6650 XTなどはそこそこ売れているとのことです。
また、Radeon [RX 7950 XTX]←誤字ってますよ!
自転車操業してる訳じゃないんだから長い目で見れば売れるでしょ
まぁ、客が期待してた性能じゃないのに、客の足元見てバカにした価格設定だもんねw
3割〜4割安くしないと売れないだろうね。
俺は買い替え時期に来てて次買う時はWQHDに行きたいなと思って期待してたけど、今回は見送ってHD環境を延命で中古の3070にしたわ
ゲーミング用途だとFHDで60FPS~120FPS出てしまえば大抵の人は満足するしね
今はそれが3万出せば余裕で実現できる
ゲーミング用途に限れば性能による買い替えが極端に少なくなりそう
開発コスト上がっているのはわかるけどボリ過ぎなんだよ
そもそもあの性能で初動のご祝儀価格で買う人はほとんどいないよ
状況的には安くても売れてないAMDやIntelは本当に不味いとは思う。
AI用途的にもだがコストの大幅なアップ下で安売りは結局悪い方に波及する。
apexにおいて、1660superで144FPS安定してるので、遊びたいゲームない限り、グラボ買わないかな~
世界の消費者がバカじゃないって事を知れて良かったと思う
粗悪なぼったくり品にはちゃんとNoを突き付けないとな
3060tiで特に不満ないからなぁ。
一部では騒ぐ人いるけど実際は4Kでゲームしてる人少ないんだろうね。3060辺りで収まってるならさ。こっちのグラボも4Kだとちょっと物足りなくなるし。背伸びしてもWQHD
辺りが関の山。ワッパはよくなってるみたいだから将来安くなってたらかな。
7900XTで4K144fpsがギリな感じだし、次組み替える時には4K144fpsの敷居が大分下がってそう