NVIDIA GeForce RTX 3050 6GBのベンチマークが登場。GTX 1650並みの性能に・・・
NVIDIAでは2024年1月末にひっそりとGeForce RTX 3050 8GB版から各種スペックを弱体化したGeForce RTX 3050 6GBの発売をしました。このRTX 3050 6GBはオリジナルのRTX 3050 8GBに対してCUDAコアは11%、ブーストクロックは21%減となり、メモリー帯域幅とメモリー容量は33%減るなどRTX 3050 6GBと言うよりはRTX 3040など別の名称を与えた方がいいレベルになっています。
GeForce RTX 3050 6GB | GeForce RTX 3050 8GB | |
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CUDA Cores | 2,304 | 2,560 |
ベースクロック | 1,042 MHz | 1,552 MHz |
ブーストクロック | 1,470 MHz | 1,777 MHz |
VRAM容量 | 6GB | 8GB |
VRAMバス幅 | 96-bit | 128-bit |
VRAM帯域幅 | 168 GB/s | 224 GB/s |
TDP | 70W | 130W |
推奨電源容量 | 300W以上 | 550W以上 |
実売価格(これトラップです) | 27,800円 | 35,500円 |
そんな弱体化されたGeForce RTX 3050 6GBですが、海外のテック系サイト、TechPowerUPがこのグラフィックカードのベンチマーク結果を掲載しています。
ソース:NVIDIA GeForce RTX 3050 6 GB Review – The Fastest Slot-Powered GPU – Average FPS | TechPowerUp
性能は1080p解像度においてはオリジナルのGeForce RTX 3050 8GBに対して平均21.5%劣る性能になっており、すべての解像度において2019年に発売されたGeForce GTX 1660 Tiに対して16.5%劣る性能になるなど残念すぎる性能を記録しています。
このRTX 3050 6GBより下のグラフィックカードはRadeon RX 580 8GB、GeForce GTX 1060 6GB、そしてRadeon RX 6500 XTだけで、2024年現在購入できる中でほぼ最下位のグラフィックカードと言えます。
ただ、すべてが悪い訳では無く、このRTX 3050 6GBは最大消費電力が70Wと言う事でグラフィックカード使用時にはPCIeレーンに繋げるだけで使用できます。また、この低い消費電力を活かしてロープロファイルのシングルスロットグラフィックカードも登場していますので、スペースに限りがあるケースで使う場合には最も性能が高いグラフィックカードになっています。
価格はステルス値上げなGeForce RTX 3050 6GB
冒頭の仕様一覧でRTX 3050 6GBは2.8万円、RTX 3050 8GBは3.5万円と言う事でRTX 3050 6GBはかなり安くなったように見えますが、2023年末まではRTX 3050 8GBは27,800円ぐらいで販売されていました。
ただ、そんなRTX 3050 8GBは2023年末で製造中止されており、それ以降はRTX 3050 8GBの価格はジワジワ値上がりし、現在の3.5万円と言う価格に落ち着いています。
RTX 3050 8GBの値上げは在庫が無くなってきているほか、円安の進行や6GB版との位置づけなども考えて付けられています。
このようにRTX 3050 6GBは決して安くなった訳ではなく、性能だけ下がって価格そのままと言う状態ですのでコストパフォーマンスは非常に悪くなっています。
ですので、RTX 3050 6GBの検討をする人は外部電源なしのグラフィックカードが欲しいなどよほどの事が無い限りRTX 3060やRTX 4060など少し手を伸ばして上位のグラフィックカードを買ったほうが良いと考えられます。
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