Intel 第11世代デスクトップCPU『Rocket Lake-S』最新情報まとめ

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Intelが2021年上半期に発表を予定している第11世代CoreデスクトップCPUである『Rocket Lake-S』の現在判明している仕様や各最新情報の記事一覧をまとめて紹介します。

目次

『Rocket Lake-S』の最新情報一覧

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第11世代CPU『Rocket Lake-S』の基本情報ついて

『Rocket Lake-S』はIntelの第11世代デスクトップ向けCPUに当たり、2020年現在最新の第10世代デスクトップ向けCPUに当たる『Comet Lake-S』の後継モデルになります。

CES 2021にて発表済み、発売は2021年3月頃を予定

Intelが500シリーズマザーボードを1月11日発表へ。CPUは2月以降の可能性 | ギャズログ | Gaz:Log

『Rocket Lake-S』の発売は3月末。MSIの公式アカウントが明言

Intelは2021年1月11日のCES 2021にて第11世代デスクトップ向けCPUである『Rocket Lake-S』の発表を実施しました。また、『Rocket Lake-S』から利用できるPCIe Gen4.0などにフル対応した500シリーズチップセットを搭載したZ590、B560、H510も発表されています。

ただし、発売日に関しては特に明確な日程などの発表は無く具体的には不明です。ちなみに、1月初めには、MSIの公式アカウントが3月末に発売する事が明言されていますので『Rocket Lake-S』は3月頃に登場する可能性が非常に高いです。

ラインアップ情報

『Rocket Lake-S』のラインアップ判明。『Comet Lake』も再登場 | ギャズログ | Gaz:Log

ラインアップは現行の『Comet Lake-S』からは異なり、『Rocket Lake-S』はCore i9、Core i7、Core i5の3モデルが登場します。Core i3以下は『Comet Lake-S』のリフレッシュモデルである『Comet Lake-S Refresh』として登場予定となっています。

『Rocket Lake-S』を搭載するモデル一覧

モデル名 コア/
スレッド
ベース
クロック
ブースト
クロック
(1コア)
ブースト
クロック
(全コア)
L3キャッシュ 内蔵GPU TDP (PL1)
Core i9-11900K 8 / 16 3.50 GHz 5.30 GHz 4.80 GHz 16 MB Intel Xe 32 EU (256 Cores) 125W
Core i9-11900 8 / 16 1.80GHz 4.40 GHz 3.80 GHz 16 MB Intel Xe 32 EU (256 Cores) 65W
Core i9-11900T 8 / 16 TBC TBC TBC 16 MB Intel Xe 32 EU (256 Cores) 35W
Core i7-11700K 8 / 16 TBC 5.00 GHz 4.60 GHz 16 MB Intel Xe 32 EU (256 Cores) 125W
Core i7-11700 8 / 16 2.50 GHz 4.90 GHz TBC 16 MB Intel Xe 32 EU (256 Cores) 65W
Core i7-11700T 8 / 16 TBC TBC 16 MB Intel Xe 32 EU (256 Cores) 35W
Core i5-11600K 6 /12 TBC 4.90 GHz 4.60 GHz 12 MB Intel Xe 32 EU (256 Cores) 125W
Core i5-11600 6 /12 TBC TBC TBC 12 MB Intel Xe 32 EU (256 Cores) 65W
Core i5-11600T 6 /12 TBC TBC TBC 12 MB Intel Xe 32 EU (256 Cores) 35W
Core i5-11500 6 /12 TBC TBC TBC 12 MB Intel Xe 32 EU (256 Cores) 65W
Core i5-11500T 6 /12 TBC TBC TBC 12 MB Intel Xe 32 EU (256 Cores) 35W
Core i5-11400 6 /12 2.60 GHz 4.400 GHz 4.20 GHz 12 MB Intel Xe 24 EU (192 Cores) 65W
Core i5-11400T 6 /12 TBC TBC TBC 12 MB Intel Xe 24 EU (192 Cores) 35W

『Rocket Lake-S』は現行の『Comet Lake-S』に対して最高モデルのコア数が10コアから8コアに減り、ベースクロックなども若干下がっています。しかし、後述するSkylake系アーキテクチャからSunny Cove系アーキテクチャへの刷新によりシングルコア性能では『Comet Lake-S』を大きく上回る性能を発揮する見込みです。

『Comet Lake-S Refresh』と搭載するモデル一覧

モデル名 コア/
スレッド
ベース
クロック
ブースト
クロック
(1コア)
ブースト
クロック
(全コア)
L3キャッシュ 内蔵GPU TDP
Core i3-11320 4/8 TBC TBC TBC 8 MB UHD 630 24 EU (192 Cores) 65W
Core i3-11300 4/8 TBC TBC TBC 8 MB UHD 630 24 EU (192 Cores) 65W
Core i3-11300T 4/8 TBC TBC TBC 8 MB UHD 630 24 EU (192 Cores) 35W
Core i3-11100 4/8 TBC TBC TBC 6 MB UHD 630 24 EU (192 Cores) 65W
Core i3-11100T 4/8 TBC TBC TBC 6 MB UHD 630 24 EU (192 Cores) 35W
Pentium G6420 2/4 TBC N/A N/A 4 MB UHD 630 24 EU (192 Cores) 58W
Pentium G6420T 2/4 TBC N/A N/A 4 MB UHD 630 24 EU (192 Cores) 35W
Pentium G6520 2/4 TBC N/A N/A 4 MB UHD 630 24 EU (192 Cores) 58W
Pentium G6250T 2/4 TBC N/A N/A 4 MB UHD 630 24 EU (192 Cores) 35W
Pentium G6220 2/4 TBC N/A N/A 4 MB UHD 630 24 EU (192 Cores) 58W
Celeron G5930 2/2 TBC N/A N/A 4 MB UHD 610 12 EU (96 Cores) 58W
Celeron G5930T 2/2 TBC N/A N/A 4 MB UHD 610 12 EU (96 Cores) 35W
Celeron G5950 2/2 TBC N/A N/A 4 MB UHD 610 12 EU (96 Cores) 58W

Core i3以下の廉価モデルに当たる製品ではSkylakeアーキテクチャを引き続き採用し、『Comet Lake Refresh』としてリリースされる見込みとなっています。
動作クロックなどは判明していないものの、L3キャッシュ容量や内蔵GPUなどは現行モデルと大きく変りません。

『Rocket Lake-S』で5年ぶりのアーキテクチャー刷新へ

『Rocket Lake-S』の写真が出現。IPCは2桁台伸びる | ギャズログ | Gaz:Log

Intel confirms 11th Gen Core “Rocket Lake-S” features Cypress Cove (Ice Lake) core architecture – VideoCardz.com

2020年時点で発売中のIntelデスクトップ向けCPUは2015年に発売されたSkylakeアーキテクチャから大きく変っておらず、Skylakeをベースに改良をし続けていました。
それが、『Rocket Lake-S』ではデスクトップ向けCPUでは5年ぶりとなるアーキテクチャーの刷新が行われる見込みです。ベースとなるアーキテクチャーはモバイル向けCPUで2020年にリリース済みであるSunny Coveアーキテクチャーを搭載するモバイル向けCPUである『IceLake』です。

『Sunny Cove』をベースとする事で、従来では対応できなかったPCI-e 4.0への対応が可能となります。また、CPUで最も重要な処理能力も向上すると見られており、IPCはSkylakeアーキテクチャに対して大幅に上がるとIntelは明言しています。

一方で、製造プロセスに関しては14nmを継続する見込みです。モバイル向け『IceLake』は10nmでありますが、デスクトップ向けでは10nmから14nmへ移植して『Rocket Lake-S』が作られる見込みです。

『Zen 3』搭載のRyzen 5000に迫るシングルコアパフォーマンスを発揮

Rocket Lake-Sのベンチマーク出現。Ryzen 7 5800X並みの性能 | ギャズログ | Gaz:Log

Core i9-11900KがCPU-Zのシングルコアで新記録達成

Geekbenchにて、Core i9-11900Kのものと見られるのベンチマーク結果が掲載されており、最終製品ではないものの既にRyzen 5800Xに対してシングルコアパフォーマンスで僅差まで詰めています。

CPU コア/スレッド ベース
クロック
ブーストクロック シングルコア 性能差 マルチコア 性能差
[Rocket Lake-S]
Core i9-11900K
8C/16T 3.5GHz 5.3GHz 1645 100%
ベース
9783 100%
ベース
Intel Core i9-10900K 10C/20T 3.7GHz 5.3GHz 1407 86% 11014 113%
AMD Ryzen 7 5800X 8C/16T 3.8GHz 4.7GHz 1661 101% 10367 106%
Intel Core i7-10700K 8C/16T 3.8GHz 5.1GHz 1351 82% 8991 92%
AMD Ryzen 7 3800X 8C/16T 3.9GHz 4.5GHz 1292 79% 8979 92%

スコアは『Rocket Lake-S』はシングルコアは1645pt、マルチコアでは9783ptを獲得しています。
『Rocket Lake-S』のライバルであるAMD Ryzen 7 5800XのGeekbenchスコアは平均でシングルコアが1661pt、マルチコアが10367ptである事からシングルコア性能においては同等の性能になっています。

また、CPU-Zのスコアにおいては、より最終段階に近いものを使って計測されており、こちらではRyzen 7 5800Xを越えるシングルコアパフォーマンスを記録しています。そのため、『Rocket Lake-S』については、Intel製CPUのアドバンテージでもあったシングルコア性能の高さがまた発揮される事は確実と言えます。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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