今年のCES 2020にてコンセプトモデルとして発表されたRazerの小型ゲーミングPCである、『Razer Tomahawk Gaming Desktop』ですが、予約が開始されまもなく発売されます。
10LケースにGeForce RTX 3080も入る
CES 2020で姿を現したRazerの小型PCである『Razer Tomahawk Gaming Desktop』ですが、12月から予約を開始しました。大きさは、長さ365mm、高さ210mm、横幅150mmの小型なゲーミングPCとなっています。しかし、小型ながらも最大で320mm長のGPUを搭載可能で、GeForce RTX 3080 Founders Editionが搭載された仕様も予約をしていました。(現在は在庫なし)
Intel 『Ghost Canyon』 Compute Element搭載
この『Razer Tomahawk Gaming Desktop』では、Intelのゲーミング向けNUCキットを利用しており、『Ghost Canyon』世代のCompute Elementが搭載されています。CPUには8コア16スレッドのCore i9-9980HKが搭載され、ベースクロックは2.4GHz、ターボ時は5.0GHzで動作します。メモリーには16GB DDR4 2667MHzが搭載され、ストレージには512GB PCIe NVMeと2.5inchの2TB HDDが搭載されています。電源ユニットは最大750Wまで対応し、RTX 3080などの最新グラフィックスカードを安定させて動作する事が可能となっています。
価格は$2400で予約開始もすぐに売り切れ。次回入荷は未定
価格はGPUなしの場合は$2400(約25万円)、RTX 3080 Founders Edition搭載版は$3200(約34万円)となっておりCPUスペックなどを考えると少々割高な価格設定になっています。また、予約開始から3日程度しか経っていないものの、既に『在庫なし』状態となっており次回分がいつ予約され出荷されるのかなどは不明になっています。ちなみに、初回分がいつから出荷されるかも明確に発表はされていません。
高性能な小型PCとしては唯一無二。一方で拡張性とコスパが欲しければ自作
今回の『Razer Tomahawk Gaming Desktop』はデザインや大きさなどはシンプルで小型で高性能なPCが好きと言う方にはかなり興味が出る製品で、拡張性などを考えると『Intel NUC 9 Extreme』とは違う唯一無二の存在と言えます。その一方で、CPUやメモリーなどは最新鋭とは言えず約25万円と言う価格は割高とも言えます。
例えば、自分で組み合わせればGPU無しで、CPUがRyzen 7 5800x+32GBメモリー+750W電源の組み合わせであれば、CPUクーラーとケース抜きでは13万円程度で作れます。
そこから、GHOST S1などの10L程度の小型ITXケース(4万円)+自作水冷4万円で組めば『Razer Tomahawk Gaming Desktop』の25万円よりは安い価格でより高性能で拡張性のある小型PCが作れます。
本気を出せば、Ryzen 9 3950X + NVIDIAのTITAN Vを搭載した本格水冷搭載の小型PCが出来るようです。
ただ、一方で『Razer Tomahawk Gaming Desktop』のように手間をかけずに箱から出した瞬間に適度な拡張性を備えた高性能な小型PCが使えるというのは大きな魅力の一つです。ユーザーとしてはこのように様々な形の高性能PCが出現するのは大きなメリットでもありますので、成功を納めて他社からもこのような小型PCが出て欲しいです。
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