第13世代CPU、Raptor Lake-Sのラインアップ一覧が出現。Core i5-13400はコア数増に

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Intelでは第13世代CPUであるRaptor Lake-Sの内、オーバークロックが可能なK/KFバリアントを2022年10月17日を目途に発売を行いますが、今回Raptor Lake-Sとして2023年1月頃に発売がされる無印版などのラインアップ情報が出現しました。

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Intel第13世代CPU、Raptor Lake-S

Intelの第13世代CPUであるRaptor Lakeのデスクトップ向けであるRaptor Lake-Sでは2021年11月から発売が開始されたAlder Lakeの後継モデルとなり、引き続きハイブリッドアーキテクチャーと10nmプロセスを採用されますが、P-CoreはAlder Lakeで初採用となったGolden Coveを改良したRaptor Coveに変更され、E-CoreはAlder LakeのGracemontを8コアから最大16コアまでと2倍搭載するようになります。

このRaptor Lake-Sはオーバークロックが可能なK/KFバリアントなどハイエンドモデルを中心に2022年10月17日に発売が行われますが、今回エントリーのCore i3-13100やミドルレンジのCore i5-13400などを含むラインアップ一覧と簡単な仕様情報が出現しました。

Core i5-13400はE-Coreが搭載に。一方でPentiumやCeleronなどローエンドモデルは無い可能性

Full Intel 13th Gen Raptor Lake Desktop CPU Lineup Leaks Out, Core i9-13900K Flagship With 24 Cores & 32 Threads (wccftech.com)

中国のBilibili上に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sのラインアップ情報が出現したようです。IntelではRaptor Lakeについて、2022年中にはK/KFバリアントであるCore i9-13900K/KF、Core i7-13700K/KF、Core i5-13600K/KFの合計6モデルを投入する予定です。そのあと2023年にCore i9やCore i7の無印モデルのほか、Core i5やCore i3のラインアップを拡充し、エントリーからミドルレンジをカバーする商品群となるようです。

なお、2023年から登場するミドルレンジモデルについては、L2キャッシュやL3キャッシュが増える事以外にもE-Coreが追加される方向でアップデートされています。

現行のAlder Lake-S世代のCore i5-12600、12500ではP-Core6コア、E-Core0コアに対して、Core i5-13600や13500ではP-Core6コア、E-Core8コアとE-Coreが一気に8コア追加されています。

Alder Lake-S世代で最も売れているミドルレンジモデルのCore i5-12400ではP-Core6コア、E-Core0コアからCore i5-13400ではP-Core6コア、E-Core4コアとE-Coreが4コア追加されています。

これらの変更により、アイドル時などの消費電力はP-Coreのみ搭載だったAlder Lake-Sに対して改善すると見られています。また、パフォーマンス面でもE-Coreが4~8コア搭載される事でAlder Lake-Sに対して少なくはない向上があると考えられます。

エントリーモデルにあたるCore i3-13100については動作クロックが現行のCore i3-12100に対して0.1 GHz向上していますが、コア数や構成、L3キャッシュ容量については変更が無く、L2キャッシュが5MBから8MBに増えるなど変更規模としてはRaptor Lakeの中では最も小さくなると見られています。

関連記事:Core i9-12900K等に搭載のE-CoreはZen 2相当のIPC。ゲーミングも可能

なお、Alder Lake-SではPentiumやCeleronなどのローエンドモデルも発売されていましたが、Raptor Lake-Sにおいてはローエンド2モデルについては現時点では登場しないようです。

関連記事:Intel Core i5-13400のCPU-Zベンチマーク出現。Core i5-12600Kに近い性能に

 

IntelのAlder Lake-S世代ではミドルレンジではE-Coreを省くなどして上位モデルとの差別化が図られていましたが、Raptor Lake-SではCore i3-13100を除くすべてのモデルでE-Coreが搭載される方向のようです。Raptor LakeのE-Coreについては動作クロックがAlder Lake-S世代よりも向上しており、パフォーマンス面でもそこそこの性能が期待できるため、Core i5-13400などでは現行モデルに比べて性能差は比較的大きなものになると考えられます。

なお、Raptor Lake-SのライバルでもあるAMDのRyzen 7000シリーズではミドルレンジモデルがすぐには登場しないと見られていますので、Core i5-13400などRaptor Lake-SのミドルレンジモデルがRyzen 5 7600Xにどれだけ性能面で近づけるかはコストパフォーマンス重視でパソコンを組み立てたいユーザーにとっては気になる存在となりそうです。

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