AMD Radeon RX 9070 XTがついに10万円を切る価格で販売され始める
AMDが2025年3月に発売したRadeon RX 9070 XTはNVIDIA、AMDともにグラフィクスカードが品薄だった時期に発売されたこともあり、メーカー希望小売価格は11万円前後であった一方で、実売価格は14万円前後で販売されていました。しかし、品薄が解消されはじめた6月以降は実売価格が下がり始め、直近7月には定価の11万円を下回る価格で販売されている状況でした。しかし、このRX 9070 XTに関してすでに発売から半年が経過していることもあり、値下がりはさらに加速し、遂に大台の10万円を切る価格で販売され始めました。

値下げされたモデルはPowerColorのHellhound AMD Radeon RX 9070 XTで、数日前までは108,980円で販売されていましたが、2025年9月2日時点ではパソコン工房で98,980円と10万円を切る価格で販売されています。
RTX 5070 Tiに比べて18%優れるコスパに
GPU | 1FPSあたりのコスト | FPS | 販売価格 |
---|---|---|---|
Radeon RX 9070 XT | 1338円 | 74 | 98,980円 |
GeForce RTX 5070 Ti | 1643円 | 79 | 129,800円 |
Radeon RX 9070 XTはもともと、NVIDIAのGeForce RTX 5070 Tiをライバル視した価格設定にされており、定価はRTX 5070 Tiに対してRX 9070 XTは20%近く安価に設定されていました。ただ、そのあとRTX 5070 Tiの実売価格が値下がりに転じたことで価格差は縮まっていましたが、今回の値下がりによりラスタライズベースのコストパフォーマンスでは約18%ほど優位という状態になっています。
ただ、RTX 5070 Tiに対して、RX 9070 XTはラスタライズ性能は同等ですが、レイトレーシングは10%ほど劣るほか、AMD独自のFSR 4には対応するものの、対応タイトルが多いDLSS 4.0には対応しない点をどう捉えるかによりますが、アップスケーリングやレイトレーシングは重視しないという方であれば10万円を下回る価格は魅力的と言え、BF6や将来発売されるGTA VIなどに向けてパフォーマンス重視のGPUを探している方はこの機会に購入に踏み切ってもいいかもしれません。
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