Radeon RX 9070 XT の価格が発表されない理由は価格? 発売前から値下げを検討中
AMDではCES 2025後でRDNA4アーキテクチャーを搭載するRadeon RX 9070 XTとRX 9070を近々発売することを明らかにしていましたが、基調講演では一切触れられず発表もスライド2枚だけなどNVIDIAが大々的にGeForce RTX 5000シリーズを発表する中で対照的でした。また、発売時期に関しても1月24日になるとリークされるなど、既に1週間を切っているのですが未だに肝心な発売日やスペック、価格などは正式発表されないなど新製品にしては異様な状況になっていますが、PC Games Hardwareの掲示板で量販店関係者と見られるpokerclock氏より、Radeon RX 9070 XTとRX 9070が販売面で抱えている問題についてリークをしています。
pokerclock氏によると、Radeon RX 9070 XTとRX 9070は既に量販店向けに出荷されているのですが、正式発表が全く行われない原因として当初計画していた販売価格が高すぎたことが挙げられ、1月24日の発売までに当初設定された価格に対して値下げを検討しているとのことです。
グラフィックカードは発売後に競合状況や売行きに合わせて値下げなどを促進するたことがあるようですが、この際はAMDなどメーカー側が代理店や量販店に対してマーケティング費用やキャッシュバックなどが行われます。具体的には売れた枚数に応じてボーナス(販売報奨金)などが挙げられ、このような活動を通じて例え高めの価格で卸されても、低い価格での販売が可能になります。
しかし、AMDの場合、RX 9070シリーズの価格設定が当初想定していた競合であるNVIDIA GeForce RTX 5070の価格が安かったようで、発売後すぐに販売報奨金を積みあげる必要に迫られているとのことです。ただ、この値下げ幅はAMDの想定より大きくなる見込みで、AMDにとって望ましくなく可能な限りこの値下げ幅を縮小できる余地や、初回出荷分すべてに販売報奨金を積み上げた場合、AMD側の金銭負担が短期間で大きくなることから量販店側に一時的に負担を被ってもらい、支払いの先延ばしが出来ないのかなどを検討しているとのことです。ただ、代理店や量販店側も資金繰りの問題もあるため調整が難航し、結果的に価格含めてRX 9070シリーズの詳細発表が先延ばしにされている可能性があるようです。
Radeon RX 9070 XTに関しては過去のリークで$479と言う比較的安価な価格で登場すると言われていましたが、いまだに価格が発表されないことや、NVIDIAの発表を見て価格戦略の再考を迫られていることから計画当初の価格は$599などRTX 5070を上回る設定であった可能性が高いと言えます。ただ、この価格からリークされていた$479まで下げるとなるとAMDにとっては非常に大きな金銭負担が強いられることになるため、性能もそこそこ高いことからRX 9070 XTについてはRTX 5070と同じ$549程度となり、日本でもRTX 5070で設定されている108,800円に対して安くなることにはあまり期待しない方が良いかもしれません。
Radeon RX 9070 (XT): Holpriger Launch angeblich wegen zu hohem Preisdruck | PC Gamers Hardware
コメント
コメント一覧 (3件)
買い替えでこいつを検討しているから安くなってほしいなあ
8万以下だったら買います
なんか結局緑より売れなさそう