AMD Radeon RX 8000シリーズに関する情報がリーク。最上位モデルはTDP 250WでRTX 4080 SUPER並みの性能に?
AMDでは2024年にRDNA3の次世代アーキテクチャーであるRDNA4を搭載したデスクトップ向けのディスクリートグラフィックスのRadeon RX 8000シリーズを投入を予定していますが、今回これらに搭載されるNavi 4x系GPUに関する仕様情報がリークとして登場しました。
4️⃣8️⃣
— All The Watts!! (@All_The_Watts) April 5, 2024
32
64
256
693
2770
~240 mm²
4️⃣4️⃣
16
32
128
288
515
~130 mm²
リークによると、ミドルレンジモデル向けのNavi 48では合計32コアのWGP(Compute Unitで64コア)でInfinity Cacheを64MB搭載し、256-bitのバス幅と合計693GB/sの帯域幅を持つと見られています。ダイサイズは240mm2程度と先代のRX 7700/7800 XTに搭載されていたNavi 32とRX 7600 XTに搭載されているNavi 33の間ぐらいのサイズになっています。
エントリーのNavi 44に関して16コアのWGP (32 CU)でInfinity Cacheは32MB、128-bitのバス幅で帯域幅は288GB/sと現行のRadeon RX 7600 XTとほぼ同じ仕様になっています。ただ、ダイ面積は130mm2以下と半分近いサイズに縮小されています。
ダイサイズが大幅に縮小できている要因としてはRDNA3搭載のNavi 3x系まではTSMC 5nmが採用されていましたがRDNA4搭載のNavi 4xではTSMC 4nm系のN4Pが採用されるほか、アーキテクチャー刷新による効果と考えられます。
性能についてはミドルレンジモデルのNavi 48はコア数やバス幅、帯域幅共にRadeon RX 7800 XT並みの仕様になっていますが、サンプル品ではTDP 215WでFP32性能は50 TFLOPs程度あるとリーカーは明らかにしています。
アーキテクチャーなどが異なりFP32性能がゲーミング性能に直結する訳ではありませんが、参考までに比較すると現行のRadeon RX 7800 XTはTDP 263WでFP32性能が37 TFLOPs、NVIDIAのGeForce RTX 4080 SUPERがTDP 320Wで52TFLOPsであるため、実際にNavi 48搭載のRadeon RX 8000が220W程度で50 TFLOPsであれば電力効率と性能面では非常に優れておりミドルレンジモデルでは非常に高い競争力を持つと言えます。
AMDのRadeon RX 8000シリーズについてはハイエンドモデルが導入されないなど少々残念なところもありますが、シェアが取りやすく販売台数も期待できるエントリーからミドルレンジに焦点を当てて開発しているようです。
そういう意味で、今回のリークが事実であれば性能面での競争力が高いほか、ダイサイズも小さいためGeForce RTX 4000シリーズに比べて安く販売することも可能であるなどユーザーが待ち望んだ高コスパなグラフィックカードになるかもしれません。
ただし、AMDのリーク(特にRadeon)は盛られる傾向にあるため実際に発売されたら残念だったというケースも多い印象ですのであまり期待しすぎないようにする必要もありそうです。と言ってもNVIDIA一強ではダメですので、今度こそユーザーが期待するような性能、価格でRadeonを出してほしいですね。
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補足情報
AMD Radeon RX 8000シリーズはRDNA4アーキテクチャーを搭載した次世代グラフィックカードで、ハイエンドモデルはなく、エントリーからミドルレンジにターゲットを絞りコストパフォーマンスを向上させた世代になると見られています。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
---|---|---|---|
GPU | AMD | Radeon RX 8000シリーズ | 2024年下半期以降 |
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