AMD Radeon RX 7600 XTの情報がEEC認証に登場。VRAM容量は10GBと12GB構成になる模様
AMDでは2023年9月6日に発売されたRadeon RX 7700 XTとRX 7800 XTによって、エントリーモデルのRadeon RX 7600からミドルレンジのRX 7700 XT、ハイエンドのRX 7800 XTと最上位モデルのRX 7900 XT/XTXと一通りラインアップが揃いましたが、性能面で見るとRX 7600とRX 7700 XTの間には大きな差があります。
今回はこのRX 7600とRX 7700 XTの間を埋めると見られるRX 7600 XTに関して、ロシアやベラルーシ、アルメニアなどが加盟するユーラシア経済連合のEAC認証を取得した事が明らかになっています。
EAC認証を取得したのは、PowerColor製の製品で、RX 7600 XT 12GBの他に、RX 7600 XT 10GBと記載があるためVRAM容量は12GB版と10GB版の2種類が用意される可能性があります。
Radeon RX 7600 XTについては詳細な仕様などは不明ですが、単純にRX 7600に対してVRAM容量を増やす場合、搭載するNavi 33 GPU自体が最大128-bitまで対応のため、バス幅を96-bitまたは80-bitに引き下げる必要があり現実的ではありません。そのため、RX 7600 XTではNavi 32 GPUを搭載すると考えられ、Compute Unitの数をRX 7700 XTの54基より更に引き下げつつ、MCDについては12GB版はRX 7700 XTと同じ4基搭載し192-bitに、10GB版では3基搭載し160-bitのバス幅に抑えられた仕様になると考えられます。
現行世代のグラフィックカードではラスタライズ性能で見るとRTX 4060とRX 7600、RTX 4060 TiとRX 7700 XTの性能が同等なのですが、この2つのセグメントの間に位置する性能のグラフィックカードは空白となっています。また、価格も前者が4万円に対して後者は6万円程度とかなり差があるため、このど真ん中に位置する性能でRX 7600 XTが4万円後半で販売されればかなり競争力を持つモデルにはなりそうです。
なお、このEAC認証に登録された製品が確実に登場するとは限らないのですが、もし実際に登場する場合はEAC認証に登録されてから2~3ヵ月程度で発売される事が多いため、Radeon RX 7600 XTについては早ければ11月、遅くても12月と年内には発売される見込みです。
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