AMD Radeon RX 7600の3DMarkベンチマーク登場。レイトレ以外はRTX 3060 Tiに迫る性能に

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AMDでは2023年5月25日にミドルレンジ向けとなるRadeon RX 7600の発売を予定していますが、今回このRadeon RX 7600の3DMarkベンチマーク結果が登場しました。

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AMD Radeon RX 7600の3DMarkベンチマークが登場。レイトレを除くとRTX 3060 Ti並みでRTX 4060とほぼ同じ性能に?

AMDでは2022年12月にRDNA 3アーキテクチャーを採用するRadeon RX 7900 XTXとRX 7900 XTを発売しましたが、このモデル以降はしばらくRX 7000シリーズの新モデルは投入がされていません。しかし、AMDでは2023年5月末に開催されるComputex2023近辺でRadeon RX 7800系、RX 7700系、RX 7600系などハイエンドからミドルレンジモデルを一気に発表および発売する予定となっています。今回、この中で2023年5月25日に発売が予定されているメインストリーム向けモデルとなるRadeon RX 7600(無印)について各種3DMarkベンチマークの結果がリーク情報としてVideocardzに掲載がされました。

AMD Radeon RX 7600 and NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti 3DMark performance leaks out – VideoCardz.com

AMDのRadeon RX 7600の基本的な仕様としては、RDNA 3アーキテクチャーを採用するNavi33 GPUのフルスペック版を搭載しており、Compute Unitは合計32基で18GbpsのGDDR6を8GB搭載し、バス幅は128-bitに設定されると見られています。また、Infinity Cacheも32MB搭載される仕様になっています。

今回このRadeon RX 7600で計測した3DMarkベンチマークは複数のレビューアーから寄せられた値を平均化したものになっているとのことです。

高負荷で最新タイトルでのパフォーマンスを予測するには最適な『3DMark Time Spy』ではRadeon RX 7600の性能は1440p環境においてはGeForce RTX 3060 Tiに8%劣るものの、RX 6650 XTを7%上回っている性能になっています。ただ、前世代のアッパーミドルレンジ帯のRX 6700に対しては4%劣り、RX 6700 XTに対しては13%程度劣る性能になっています。なお、4Kにおいては128-bitのバス幅が響いているのかRTX 3060 Tiとの差は11%と大きくなりますが、RX 6650 XTに対しても11%と差を付けています。

レイトレーシング性能を計測するSpeed Wayにおいては、Radeon RX 7600の性能はあまり高いとは言えず、RTX 3060 Tiに対しては34%劣っており、RTX 3060に対しても10%程度劣る性能となっています。レイトレーシング性能に関してはNVIDIAが圧倒的にリードしていると言えそうです。

次に負荷が軽めなDirectX11対応の3DMark Fire StrikeにおいてはRTX 3060 Tiに対して1080p環境下では5%上回っており、RTX 4060 Tiにも8%差と言う所まで詰めています。一方で解像度を上げると128-bitが堪えるような結果になっており、RTX 4060 Tiに対しては4~8%劣る結果が出ていますが、RTX 3060 Tiに対しては1080pでは5%のリードしていたものの、1440pや4Kでは1%のリードに留まっています。

3DMarkでの結果がすべてのゲームで同じ傾向を示す訳ではないので、あくまで参考として留めておいた方が良いのですが、傾向としてRX 7600は1080pのラスタライズにおいてはRTX 3060 Tiに迫る性能となっており、最適化次第ではRTX 4060 Tiにも迫る性能も発揮できそうです。そのため、価格は未発表ですが、RTX 4060で設定されている$299(日本では52,800円)をある程度下回っていれば多少は売れると考えられます。ただ、レイトレーシングやAI処理、省電力性においてはRTX 4060の方が優れていると言えますので価格設定次第で化けるか、存在感が無くなるかのどちらかと言えるグラフィックスカードになりそうです。

AMD Radeon RX 7600の価格は4万円後半で販売。性能は期待できず?

一応、Navi33 GPUはコストが安い6nmで製造されており、$260とかでも十分なマージンは出せると言われていますので、ここはAMDが賢明な価格設定をする事に期待したいです。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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