ノートPC用Snapdragon X Eliteの仕様が判明。12コアのOryonコアを搭載し、x86系CPUやGPUに対して2倍程度高性能に?
スマートフォン向けの高性能SoCなどを開発するQualcommではAppleのMシリーズSoCに対抗するSoCとしてSnapdragon 8cxシリーズを投入していましたが、Qualcommでは買収したNuviaが開発しているOryonコアを搭載した完全新規CPUをノートPC向けに投入を予定しており、既にティザーとしてSnapdragon Xと言う名称で登場する事が明らかにされています。
今回、このSnapdragon Xシリーズとして登場する最上位SoCであるSnapdragon X Eliteに関する発表スライドをVideocardzが入手し、一部仕様や性能に関する情報が明らかになりました。
Snapdragon X Elite SoC for PCs
— VideoCardz.com (@VideoCardz) October 22, 2023
▫️ CPU: 12 Oryon high-performance cores
▫️ MEM: LPDDR5X 136GB/s
▫️ GPU: Adreno 4.6 FLOPS, triple 4K support
▫️ NPU: Hexagon 45 TOPS
▫️ NET: 5G/Wi-Fi7
▫️ Integrated Always Sensing ISP
▫️ Claim: up to 2x faster CPU&GPU vs. x86 arch
▫️ GenAI: 13B… pic.twitter.com/eu25lylcSz
Qualcommが発表したティザーではSnapdragon Xシリーズとしか名称は明らかにされていませんでしたが、今回Videocardzが入手したスライドにはSnapdragon X Eliteと言う名称が使われる事が明らかになっています。
このSnapdragon X EliteではApple Mシリーズに対抗するOryonコアを同社として初めて搭載し、コア数は合計12コアになるとの事です。そのほかの仕様については以下の通りとなります。
- 12コアのOryon P-Coreを搭載
- LPDDR5X対応で帯域幅は136GB/s
- 新世代Adreno GPUを搭載、4.6 TFLOPsの性能と3画面の4K出力に対応
- NPUに新Hexagonを搭載、45 TOPs
- 5GおよびWi-Fi 7に対応
- 常時起動可能なイメージプロセッサ
Qualcommによると、この仕様によりCPUやGPU性能は通常のx86 CPUに対して約2倍程度に及ぶとのことです。ただ、その比較対象が何なのかは不明ですが、少なくともGPU性能についてはSnapdragon X Eliteが4.6 TFLOPsという事で恐らく96EUを搭載するRaptor Lake-Hなどと比較していると見られています。
このSnapdragon X EliteはApple Mシリーズの対抗馬として投入がされるのですが、CPUやGPUの性能差は不明ですが、NPUの性能は45TOPsという事でApple M2以上である事や5Gへの対応と言う点でアドバンテージはあると言えます。
QualcommではこのSnapdragon X Eliteを含むSnapdragon Xシリーズを2023年10月24日に開催されるQualcomm’s Snapdragonサミットにて詳細が発表され、同時に搭載されるノートPCなども明らかになると見られています。
Qualcomm Snapdragon X Elite: 4.6 TFLOPs = more GPU power than Xbox Series | TweakTown
コメント
コメント一覧 (1件)
高効率コア無しってこと?
デスクトップはともかくノートなどモバイルだと待機電力大丈夫かな