PlayStation 5 Pro (PS5 Pro)のゲーミング性能は45%向上。キャッシュ容量も増え、最大36 TFLOPs発揮
ソニーでは現行PlayStation 5に対して性能を大幅向上させたPlayStation 5 Pro (PS5 Pro)の発売を2024年秋以降に予定していますが、このPS5 Proに搭載されるGPUの仕様や性能に関する情報が登場しました。
Digital Foundryがソニーの開発者ポータルに掲載されたPS5 ProについてGPU関連の情報を入手したとのことで、その詳細が明らかにされています。この開発者ポータルの情報によると、PS5 Proに搭載されるGPUは動作クロックが2.23 GHzから最大2.35 GHzと5%ほど動作クロックが引き上げられています。ただ、それ以上に過去にリークされていた通り、GPUのコアであるWGPが18コアから30コアへ大きく増えます。この変更によりGPUの理論性能は最大36 TFLOPsに達する見込みです。これは現行PS5の10.23 TFLOPsに対して3倍を超える値になっています。
また、GPUについてはPS5ではRDNA2の一方で、PS5 ProではRDNA3+系が採用されるためキャッシュ構成が大きく変更されます。PS5ではGPU側のL0が16KB、L1が128KB、L2が4MBでしたが、PS5 ProのGPUではL2は4MBで据え置きですが、L0が32KB、L1が256KBの2倍に増えることでゲーミング時のパフォーマンスが向上すると見られています。
これらの変更を加える事でPS5 ProはPS5に対してゲーミング性能は45%程度向上するということで、既存のゲームをよりスムーズかつ高解像度で動作させることが可能になると見られています。また、GPU自体がDirect X12 Ultimateの機能として提供されている可変シェーディングやハイブリッドMSAAなど新機能をサポートすることでパフォーマンスと画質の向上を可能にしています。
なお、この中で述べられている45%のパフォーマンス向上はラスタライズ性能を指していると見られており、レイトレーシングを担う処理がPS5 Proに搭載されているGPUでは刷新されるため、PS5に対して2倍程度の性能が実現できると過去のリークでは言われています。
PS5 Proについては放熱性能に限りがあるため、CPUとGPUの動作クロックは大きく向上しないようですが、Compute Unitの数が増えているほかアーキテクチャーもRDNA3+化されることで浮動小数点演算性能は3倍程度、ゲーミングパフォーマンスも40%以上と大きく向上しています。あとは価格次第ですが、ゲーミングPCほどのコストを掛けずとも高解像度かつ高画質でゲームプレイが可能になるため発売してすぐや、GTA6など注目タイトルが発売されれば好調な販売が期待できそうです。
DF Direct Weekly #161: Starfield Performance Upgrade, PS5 Pro GPU Info, New Switch 2 Reports | Digital Foundry Youtube
補足情報
PS5 Proは2024年秋以降に投入が予定されているコンソールゲーム機で、通常版PS5の上位モデルとして性能向上が図られます。
製品ジャンル | メーカー | 製品名 | 発売予定時期 |
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コンソールゲーム機 | ソニー | PlayStation 5 Pro | 2024年9月~11月 |
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