Google Pixel 8 Proに搭載するTensor G3のベンチマーク登場。Snapdragon 8 Gen 2には10%劣る性能に

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Google Pixel 8 Proに搭載するTensor G3のベンチマーク登場。Pixel 7 Proより30%以上の性能向上、一方でSnapdragon 8 Gen 2には追い付けず。

GoogleのPixel 8 Proについては近々発表および発売が予定されており、最近では開封動画なども掲載されるなど盛り上がりを見せているのですが、今回このPixel 8 Proに内蔵されているTensor G3のGeekbench 6ベンチマークが登場しました。

Tensor G3はサムスンの4nmプロセスで製造されるExynos 2300をベースに開発されたSoCになっており、Tensor G2に比べてCPU周りの世代が更新されています。CPUのコア構成はBig CoreにCortex-X3、Mid CoreにCortex A715、Little CoreにCortex A510など2022年に開発されたARM v9コアを搭載しています。

そんなTensor G3ですが、Geekbench 6ベンチマークではシングルコアが1760pt、マルチコアは4442ptを記録しています。

このスコアは最新鋭のApple A17 Proが記録しているマルチコア7175ptなどと比べると大きく劣っています。しかし、Androidスマートフォンの中では優れた性能を発揮しており、先代のPixel 7 Proに搭載されていたTensor G2に対してはシングルコアは25%、マルチコアは31%優れる結果になっています。

ただし、ハイエンドSoCで2023年4月に登場しているSnapdragon 8 Gen 2を搭載するサムスンのGalaxy S23 Ultraに対してはシングルコアでは6.5%、マルチコアでは10%劣る結果にはなっており、Snapdragon 8 Gen 3に対してはマルチコアは約40%程度劣る可能性があります。

先代のPixel 7 Proでは当時最新鋭だったSnapdragon 8 Gen 1に対しても劣る性能になっており今回も残念ながらその傾向からは変わらないようです。そのため、とにかく高い性能のSoCを求める人は素直にSnapdragon 8 Gen 2やGen 3搭載機種まで待つ事をお勧めしますが、Tensor G3が記録しているスコアでも必要十分な性能ですのでPixelが好きな人は特に躊躇する必要は無さそうです。

Google Pixel 9に搭載されるTensor G4はTensor G3のリフレッシュ版に

一方で、今回のスコアで不安材料となるのがPixel 9 Proなど次世代モデルです。Pixel 9シリーズは当初の計画ではGoogleが完全独自設計するTensor G4が搭載される予定でした。このTensor G4はTSMC 3nmで作られるなど大幅な性能向上が期待されていたのですが、このTensor G4については設計が間に合わず結果的にTensor G4はTensor G3のリフレッシュ版になる可能性が高まっています。

一応、Googleとしては動作クロックの向上だけでは競争力が保てないとしてTensor G4には新しいAIアクセラレーターなどで差別化が図られる予定にはなっていますが、ARMアーキテクチャーなどはそのままのため、Snapdragon 8 Gen 3には到底敵わず、Snapdragon 8 Gen 4に対しては圧倒的な差を見せつけられるなど商品上かなり苦しい戦いを強いられる事になるのは確実と言えそうですので、Pixel 8 Proを買うか、Pixel 9 Proまで待つかで迷っている人はPixel 8 Proを買っておく事をお勧めします。(Pixel 10ではGoogle独自開発のTensor G5が載ると言われていますので・・・)

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • Pixel 7aなら実質5万少しなので、a系を短いサイクルで買い換えていくというのもありかも?

  • 値段がpro方が13万前後らしいけどコスパが微妙になったな 今までが安かったのかもしれないけど

  • 偶数番台を買っていけば当たり機種をずっと買うことができそう?

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