Google Pixel 8およびPixel 8 Proはサーマルスロットリングに苦しむ模様。特に同じSoCを積んでていてもPixel 8はProより11%も低い性能に
GoogleのPixel 8 ProおよびPixel 8については2023年10月4日に発表され、10月12日に発売が行われる事が明らかになりましたが、このPixel 8 ProとPixel 8を一足先に入手したPBKreviewsが、このスマートフォンの性能を明らかにしています。
Google Pixel 8 & Pixel 8 Pro Geekbench 6 & 3D Mark Benchmark Tests – YouTube
Pixel 8 ProおよびPixel 8ではサムスンの改良版4nmプロセスで製造されるTensor G3が搭載されています。このTensor G3はサムスンが開発していたExynos 2300(サムスンは後に開発を中止)をベースにしたSoCになっており、Tensor G2に比べて内蔵されるCPUは新世代化されておりPixel 8 Proで計測されたGeekbench 6ベンチマークではSnapdragon 8+ Gen 1とSnapdragon 8 Gen 2の間に位置する性能であることが明らかになっています。
ただ、同じTensor G3を積んでいるはずのPixel 8についてはGeekbenchでの性能はPixel 8 Proに対してシングルコアでは11%、マルチコアでは7%ほど劣る性能を記録するなど性能が落ちている事が明らかになっています。
同様の現象はGPUの性能を計測する3DMark Wild Lifeでも記録されており、Pixel 8 Proに対してPixel 8は最高スコアは4%、最低スコアは14%ほど劣るなどGeekbenchより差が開いた状態になっています。
このCPUとGPUのベンチマークでPixel 8 ProとPixel 8で差が出てしまう理由は3DMark Wild Lifeの結果一覧を見る限りサーマルスロットリングがPixel 8の方が速く行われている傾向にあり、1回目のベンチマークテスト時のフレームレートを見ると開始30秒まではPixel 8 ProもPixel 8も同じフレームレートを出していますが、30秒を過ぎるとPixel 8のフレームレートは下がり始めている事から放熱面でPixel 8 Proより不利な要素があるようです。
Pixel 8はPixel 8 Proに比べて熱の影響を大きく受け性能が下がっているのですが、Pixel 8 Proもサーマルスロットリングが顕著に見られています。実際に3DMarkのスコアを見ると10回目のテストでは1回目のテストに対して41%の性能低下が見られています。この時の本体温度はPixel 8が最大45℃、Pixel 8 Proが最大46℃という事でiPhone 15 Proで記録された高めの温度まで上がる事が明らかになっています。
コメント
コメント一覧 (6件)
スナドラだって爆熱!と騒がれることあるし、
結局ある程度の性能を求めるとどこも熱問題にはぶち当たるってことだよなぁ
スマホはPCパーツみたいに肥大化も出来ないし、ハード・ソフトエンジニアの腕の見せ所ですねぇ
iphoneといいスロットリングすぐに動く使えないもの買うくらいならスナドラ7みたいに性能落としても電池持って使える時間が長いほうが評価する
やっぱスマホで実用的なのはミドルクラスだな
tensorってミドルハイのくせにサーマルスロットリングし過ぎなんよ
高性能をアピールしたいんだろうけど
結果 発熱問題でサーマルスロットリング発動じゃ意味無いですよねぇ
多少性能が落ちても やっぱ安定を取るべきだったんじゃないかなぁ
それとも見切り発車した結果なのかな?
比較するためにはGeekbenchとかやらんといけんのかもしれんが、もはやTensor G3に関してはラスタライズ性能を見るのはあまり意味ないと思います。Androidのシステムとの噛み合いがかなり良いはずなので、結局普通に使う分にはめちゃくちゃ快適なんじゃないでしょうか。