NVIDIAが中国向けにGeForce RTX 5090Dを2025年1月に投入予定

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【リーク情報確度:3】

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NVIDIAが中国向けにGeForce RTX 5090Dを2025年1月に投入予定。性能は通常版のRTX 5090に対して大きく制限される見込み

NVIDIAは2024年秋以降、Blackwellアーキテクチャを搭載した次世代グラフィックカードとしてGeForce RTX 5000シリーズの上位モデルであるGeForce RTX 5090とRTX 5080を発売するとされています。その中で最上位モデルのGeForce RTX 5090について、アメリカの中国への輸出規制に対応するため、現行のRTX 4090同様、GeForce RTX 5090Dという中国専用モデルが準備されていることがリークで明らかになりました。

NVIDIAのGeForce RTX 5090はBlackwellアーキテクチャを搭載し、2.9 GHz以上で動作するCUDAコアが2万コアを超え、28Gbpsで動作するGDDR7を合計28GB搭載し、バス幅は448-bitに設定されるとされています。そのため、グラフィックカードの浮動小数点演算性能は現行最上位モデルのGeForce RTX 4090の82.6 TFLOPsを1.5倍近く上回る118.8 TFLOPs程度と非常に高い性能が期待されます。

ただし、アメリカではこのような高性能なグラフィックカードが中国に渡り、AIを使った軍事研究などに利用されることによる安全保障上の懸念から、GPUの各数値精度での演算性能を計算したTotal Processing Power (TPP)を基に輸出規制が敷かれています。NVIDIAはこのGeForce RTX 5090について、現行のRTX 4090Dと同様に中国専用に性能を抑え、TPP値が輸出規制以下となるGeForce RTX 5090Dを開発中で、2025年1月に発売される見込みです。

このTPP値に関して輸出規制を免れるには4800ポイント以下に性能を抑える必要がありますが、GeForce RTX 4090ではFP32性能が5280ポイントとなり、規制を超えています。そのため、RTX 4090Dでは通常モデルのCUDAコア16384コアに対して10%減の14592コアに削減することで、TPPを4704ポイントに抑えています。

一方、新たに登場するGeForce RTX 5090では、CUDAコアが20480コア搭載され、2.9 GHzで動作すると118.8 TFLOPsになり、TPPは7603ポイントと大幅に超過します。そのため、アメリカの規制を満たすRTX 5090Dを作る場合、コア数を維持するなら動作クロックを1.8 GHzに、動作クロックをそのままにするならCUDAコアを13000コア程度に無効化するなど、RTX 4090D以上に仕様を削る必要があり、実質的にRTX 5080に近い性能になる可能性があります。

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中国とアメリカの関係はかなり冷え込んでおり、GPUに課せられている性能制限が撤廃される可能性はほとんどありません。また、2024年のアメリカ大統領選ではトランプ元大統領が当選する可能性が高まっており、仮にそうなれば輸出規制はさらに厳格になる恐れがあります。現行の基準でもRTX 5090については性能が非常に高いため、規制に合致する仕様にするにはCUDAコアを半分程度に削るなど、大幅な仕様変更が必要です。その場合、RTX 5090DはRTX 5080に対して性能があまり変わらないため、価格次第ではありますが、売れるかどうかはかなり微妙です。

補足情報

NVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズは2024年末までにRTX 5090とRTX 5080までのハイエンドモデルが、2025年以降にはRTX 5070以下のミドルレンジモデルが登場予定になっています。

製品ジャンルメーカー製品名発売予定時期
GPUNVIDIAGeForce RTX 5000シリーズ2024年秋以降
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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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