NVIDIAのRTXはまだ商標登録できていない模様。防衛機器メーカーのレイセオンが『RTX』に改名した事で判明。

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トマホークなどを作るレイセオンが企業名を『RTX』に改名。NVIDIAのRTXは商標として抑えられていない模様。

『RTX』と言うと多くの人はNVIDIAが2019年から発売を開始したレイトレーシング対応グラフィックカードの事を想像すると思いますが、アメリカに本社を置く防衛機器メーカーのレイセオンが自社の名称を『RTX』へ改名する事を明らかにしました。

レイセオンは元々トマホーク、シースパロー、CIWS、ジャベリン、スティンガー、TOWなどCoD:MWなどをプレイした事があれば必ず聞く有名な武器を作っているメーカーなのですが、2020年にジェットエンジンを作るプラット・アンド・ホイットニー社を傘下に収めるユナイテッド・テクノロジーと経営統合した事をきっかけに、レイセオン・テクノロジーズに改名しました。

しかし、そのあと2023年6月にレイセオン・テクノロジーズがレイセオンの防衛事業とジェットエンジン事業、アビオニクス事業の3事業に統合する事をきっかけに『レイセオン・テクノロジーズ』から『RTX』へ企業名称を変更する事を発表しました。

NVIDIAではRTXと言う名称を2019年頃から使用しており、明らかにレイセオンの改名は後出しで問題となりそうな動きでしたが、どうやら『RTX』と言う商標はNVIDIAがまだ抑えられていなかったようです。

GEFORCE RTX Trademark Application of NVIDIA Corporation – Serial Number 88035879 :: Justia Trademarks

NVIDIAがグラフィックカードに使っている製品名『GeForce RTX』については2018年7月に商標登録を進めようとしていたのですが、2019年に権利保留要請が受諾されてから権利保留判定のまま動きが無いようです。

丁度同じ頃、レイセオンではユナイテッド・テクノロジーズとの経営統合を進め、『レイセオン・テクノロジーズ』を設立する事を明らかにしていました。その後に証券取引所で銘柄を識別するティッカーコードにレイセオン・テクノロジーズは『RTX』を使用していた事から恐らく、GeForce RTXの権利保留を要請したのはレイセオン・テクノロジーズであると見られています。

なお、商標問題については両者の製品が間違われる心配が無ければ問題になるケースは少ないです。例えば誰もNVIDIA製 GeForce RTX 4090グラフィックカードとRTX製 FGM-148 ジャベリン対戦車ミサイルを間違う事はありません。また、RTX社は自社の研究開発にNVIDIA製グラフィックカードなどを使用しているなどNVIDIAにとっては顧客でもあるため、訴訟など問題にはせず交渉し、互いに商標を認めるなどに落ち着く可能性があります。

Video Games for Sensors: GPUs in the Defense Industry | NVIDIA On-Demand

ただし、NVIDIAもRTX社もAI分野に力を入れていく事を明らかにしており、今後両社がライバル関係になるという判断がNVIDIA内でされればNVIDIAがRTX社に対して商標に関する訴訟などを起こす事もあり得ると言えそうです。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 俺は米国株やってるからRTXといえばレイセオンのティッカーシンボルだったなあ
    製品名なんていつでも変えられるんだし新しいシリーズ出せばいいんだよ

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