NVIDIA GeForce RTX 5000シリーズが2025年発表に延期へ。理由はAI向けGPUを優先するため?

本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
  • URLをコピーしました!

この記事はリーク情報に基づいています。詳細はリーク情報の見方とその注意点を解説した記事をご確認ください。
【リーク情報確度:3】

目次

NVIDIA GeForce RTX 5000シリーズの全モデル、2025年発表に延期された模様。AI向けGPUを優先するため?

NVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズは、現行のRTX 4000シリーズの後継モデルとして投入が計画されているGPUです。データセンター向けGPUとして先行発表されたGB200 GPUと同じBlackwellアーキテクチャやGDDR7を採用することで、性能が大きく向上すると言われています。このGeForce RTX 5000シリーズは、2024年末までにハイエンドモデルのGeForce RTX 5090とRTX 5080が発表、発売されると見られていましたが、新しいリーク情報によると、これらハイエンドモデルを含めて、GeForce RTX 5000シリーズは2025年発表に延期された可能性があります。

kopite7kimi氏によると、GeForce RTX 5000シリーズについてはCESまで見れないとのことで、年内発売が噂されていたGeForce RTX 5090やRTX 5080を含め、2025年1月頭に開催されるCES 2025の近辺で発表される可能性が出ています。

2024年6月に開催されたComputex 2024にて、AIB各社にGeForce RTX 5000シリーズの登場時期を聞いたHassan氏によると、8社中4社は2024年第4四半期、4社は2025年第1四半期のCES 2025に近いタイミングで発表すると述べていたとのことです。

NVIDIAがGeForce RTX 5000シリーズを延期させた理由として考えられるのは、GeForce RTX 4000 SUPERシリーズの在庫、GDDR7の供給問題、そしてAI向けGPUの優先など、3つの理由が挙げられます。

GeForce RTX 4000 SUPERシリーズの在庫については、このモデル自体が2024年1月に発売されてまだ1年も経過していません。そのため、仮にRTX 5090やRTX 5080を2024年第4四半期に発売する場合、RTX 4070 Ti SUPERやRTX 4080 SUPERなどの在庫が一掃されないうちに新モデルが発売されることになり、AIBや量販店、そしてNVIDIA自身の収益に影響が出る可能性があります。

GeForce RTX 5000シリーズでは、最上位モデルのRTX 5090からエントリーモデルのRTX 5060まですべてのモデルで新しいGDDR7メモリを搭載すると言われています。しかし、GDDR7は新しいメモリモジュールであるため、歩留まりを含めて安定しておらず、供給面やコスト面でもまだ不安定です。実際に、GDDR7は32Gbps品が既に発表されていますが、RTX 5000シリーズでは最大28Gbpsに引き下げられるとも言われており、歩留まり面で何か問題に直面している可能性もあります。

そして最後で最も有力と考えられるのが、AI向けGPUを優先したいということです。2024年に入ってからNVIDIAの株価は暴騰していますが、その理由は高い収益を出せるAI向けGPUの存在です。そんなAI向けGPUについては、2024年下半期からBlackwellアーキテクチャを搭載し、1台あたり500万円以上するB100 GPUや1台1100万円以上するB200 GPUの出荷を開始すると言われています。このB100/B200 GPUはRTX 5000シリーズと同じTSMC 4nmを使っているため、仮にRTX 5090やRTX 5080を生産する場合、NVIDIAがTSMCで抑えている生産キャパシティの一部をAI向けからゲーミング向けに割り当てる必要があります。そのため、GeForce RTX 5000シリーズの発売を遅らせ、その間にB100/B200の生産に注力することが考えられます。

ただ、NVIDIAのGeForce RTX 5090で使われるGB202 GPUはエンタープライズ向けにも転用されるため、これらがゲーミング向けGPUより先に発表された場合、AI向けが最優先でゲーミング向けGPUは二の次であることが鮮明になるため、今後の動向に注視する必要があります。

なお、NVIDIAがGeForce RTX 5000シリーズの発売を遅らせたとしても、ライバルであるAMDは次世代GPUのRadeon RX 8000シリーズではハイエンドモデルを出さない他、発売時期もアッパーミドルレンジが2025年初め、ミドルレンジが2025年中ごろとなっているため、RTX 5000シリーズの発表や発売が遅れることによる販売への影響は限定的です。この動きも2025年発表の延期を後押しした可能性があります。

コメント

NVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズについては、RTX 5090やRTX 5080が2024年末までに出ると期待されていましたが、どうやらこれが2025年1月頃にずれ込みそうです。そうなると、RTX 5060などのミドルレンジモデルは2025年下半期にずれ込む可能性があり、RTX 4060が現役の人気モデルとして活躍し続けることになりそうです。

今回NVIDIAがRTX 5000シリーズを遅らせた理由については、AI向けGPUを優先するためと考えられます。AI分野は依然としてブーム状態であり、出せば売れる状況です。一方で、AIがビジネスとして長期的に成立するかは不明であり、需要が急減するリスクもあるため、NVIDIAは売れるうちに多くの製品を作り、売り抜ける作戦に出ているのかもしれません。

補足情報

NVIDIA GeForce RTX 5000シリーズはBlackwellアーキテクチャーを採用する次世代ゲーミング向けGPUで、新アーキテクチャーのほかGDDR7採用によりパフォーマンスの大幅向上が期待されています。

製品ジャンルメーカー製品名発売予定時期
GPUNVIDIAGeForce RTX 50002025年1月以降?
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次