NVIDIA GeForce RTX 3090では多くのモデルで内排気型が採用される中で、一部モデルではブロワー型の冷却機構が採用されていました。これらのモデルは複数台での運用などで効果を発揮していましたが、NVIDIAとボードパートナーはこのブロワー型モデルの販売を終了する模様です。
ブロワー型のGeForce RTX 3090は販売終了。
Blower-Style Cooler For GeForce RTX 3090 Custom Models Are Quietly Being Phased Out | wccftech.com
Blower GeForce RTX 3090 graphics cards are quietly being discontinued – VideoCardz.com
現在、販売されている(在庫はありませんが)ブロワー型のNVIDIA GeForce RTX 3090はASUS、EMTEK、GALAX、GIGABYTE、MSIの5社から1モデルずつ販売されていますが、この中でASUS、GIGABYTEとMSI製のブロワー型GeForce RTX 3090が公式ホームページから消滅しているとの事です。
GIGABYTEやASUS製のブロワー型GeForce RTX 3090については、12月初旬に、MSIのブロワー型GeForce RTX 3090は12月下旬にリリースされたばかりの製品で販売が終了されるタイミングは不自然と言えます。
ブロワー型デザインをCMPシリーズに採用するために終了?
ブロワー型GeForce RTX 3090の販売終了の理由については公式発表などはありませんが、あまりにも短いライフスパンである事から間もなくNVIDIAから登場するマイニング専用機CMPシリーズに向けた準備では無いかと見られています。
このブロワー型デザインはGeForce RTX 3090を冷やすにはファンを常時フル回転に近い領域で回す必要があるため、静粛性を求める一般的なユーザーには受ける仕様とは言えません。一方で、マイニング環境下では基本的には静粛性を気にしない事や、複数のグラフィックカードを利用する事からブロワー型とは相性がいいです。そのため、各社は売れにくいGeForce RTX 3090のブロワー型は終了し、マイニング用であるCMPシリーズへ流用する可能性があります。
3月中にCMPシリーズの内、CMP-30HXとCMP-40HXがリリースされる予定となっていますが、NVIDIA製の既存グラフィックカードについては何かしら動きがあってもおかしくありません。そのため、記事中にも書かれていますが、このブロワー型販売中止もその一つである可能性は高いと思います。
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