Nintendo Switch 2 について2024年末までに判明しているリーク情報まとめ
任天堂は2017年3月に発売されたNintendo Switchの後継モデルである『Nintendo Switch 2』を2025年3月末までに発表することを明らかにしています。ただ、2025年3月が目前まで迫ってきていることから量産も開始されたという話や、それに伴い本体デザインなどに関するリークも活発化していますが、今回2024年終わりまでに判明しているNintendo Switch 2に関する情報をまとめて紹介していきます。
製品名は「Nintendo Switch 2」と呼ばれる可能性
Nintendo Switchの後継モデルに関しては仮称としてNintendo Switch 2と長らく呼ばれていましたが、この名称が正式名称として登場する可能性が高まっています。
ロゴは現行Switchのロゴの横に「2」と書かれたシンプルで明白なデザインになる見込みで、仮にこの名称が事実であれば任天堂としては初めてナンバリングを使うことになります。
発売時期は早ければ2025年3月。遅い場合は2025年6月?
任天堂では2024年5月に公式X上で次世代Switchのアナウンスついて2024年会計年度中に行うことを明らかにしていますが、ここではアナウンスと発表なのか発売なのか濁した表現をしていますが、少なくとも2024年会計年度が終わる2025年3月末までにNintendo Switch 2の発表が行われることは確実です。
肝心な発売については現時点では流動的で転売対策のため在庫確保を優先するために2025年6月程度まで遅れるという話があります。ただ、Nintendo Switch 2自体は2024年9月から生産開始が行われており、経営上、長期に渡り在庫を大量に積み残したままにすることは考えにくいことから2025年3月には発売されるという話もあるなど、情報が錯綜しており何とも言えない状況です。
Nintendo Switch 2の本体デザインは現行Switchより大型化
Nintendo Switch 2の本体デザインについては9月に試作品でのCAD画像、そのあとはケースメーカーから寸法やレンダリング含めた画像なども登場していますが、共通しているのが現行Switchに対して画面サイズと本体サイズの大型化です。
本体サイズ(Joy-Con装着時) | 現行Switch (有機EL) | Switch 2 |
---|---|---|
画面サイズ | 7 inch | 8 inch |
高さ | 102 mm | 116 mm |
幅 | 239 mm | 270 mm |
厚さ | 13.9 mm | 14.0 mm |
現行Switchは画面サイズが有機ELモデルで7inchでしたが、Nintendo Switch 2では画面サイズは8inchにまで大型化し、それに伴いJoy-Con装着時の本体サイズは一回り大型化しています。ただ、重量については物理的に巨大化しているため重くなる見込みですが、重さを感じさせないように工夫がされているとも言われています。
Joy-Conと本体はマグネットで装着。アナログスティックは構造変更で耐久性が大幅向上
Joy-Conに関しては現行Switchに対してボタン配置などはほとんど同じですが、右側のJoy-Conにはホームボタンの下に「C」ボタンが追加されます。このCボタンの正体は不明ですが、ボイスチャット含めたコミュニケーション系ツールへのアクセスなどに割り当てられる可能性がありそうです。
Joy-ConとNintendo Switch 2本体への装着は現行のスライド式機構からマグネットで装着される仕組みに変更される見通しで、Joy-Conを本体に装着した際は物理的に「クリック音」が聞こえるようになっています。また、取り外し時はZL/ZRボタンの隣にあるトリガー状のボタンを押しながら取り外すようです。
現行SwitchではJoy-Conを左右それぞれコントローラーとして利用する際のSL/SRボタンはかなり小さく、付属のストラップが無ければ操作がしにくい状態でしたが、Nintendo Switch 2のJoy-ConではSL/SRボタンがより深く押せそうな形になっているため、アナログ入力が可能になるほかJoy-Conストラップが無くても操作することが容易になると言えそうです。
現行Switchに対してあまり大きな変化が無さそうなNintendo Switch 2のJoy-Conですが、アナログスティックに関しては現行Switchで訴訟騒ぎにもなっていたステックドリフト現象への対策が図られる見通しで、Nintendo Switch 2では磁気検知方式に変更されます。これにより、現行モデルよりドリフト耐性は大幅に向上し、耐久性と寿命延長が期待されます。
ドックは現行より丸みを持ったデザインに。4K30fps出力まで対応
Nintendo Switch 2のドックは現行Switchに対して丸みを持ったデザインに改められる見通しで、既に登場しているリーク画像でもその様子が明らかになっています。また、ドックに収納した際にはNintendo Switch 2の画面の一部(上部または上部+左右)が見えるようになっているとのことで、充電状況や時計、アプリをバックグラウンドでダウンロードした際の進捗状況を確認することができるようになります。
また、ドック時の画面出力も現行Switchの最大1080p 60fpsから4K30fps出力まで対応するように変更されているほか、定格電力も最大60Wで動作するなどNintendo Switch 2の持つ性能をフルに発揮できるようになっています。
本体スペックはPS4 Proに迫る? NVIDIAのAmpere GPUを搭載
現行のSwitchではNVIDIA製のMaxwell GPUをベースに256コアのCUDAコアを内蔵し、CPUにはARM Cortex-A57を4コア(4コアのCortex-A53も搭載しているが無効化されている)を組み合わせたTegra X1チップセットを採用していますが、Nintendo Switch 2ではハードウェアの大幅な近代化が行われます。
今回も基本的な組み合わせはNVIDIA製GPUにARM系CPUですが、GPU側にはGeForce RTX 3000シリーズに採用されていたAmpereアーキテクチャーをベースにしたものに刷新され、CUDAコアは1280コア搭載します。この変更によりレイトレーシングやDLSSなどアップスケーリング技術にも対応することが可能になり、画質の大幅向上に加え、PS5やPCで展開されるタイトルの移植も可能になります。
実際の性能についてはドック時と携帯モード時で大きく異なるとのことですが、最大パフォーマンスが発揮できるドック時はPS4 Proに迫る性能を目指しているとのことで、Unreal Engine 5で描写されるMatrix Awakenなどを1080p近くで動作させることが可能となるようです。一方で、携帯モード時はバッテリー持続時間を優先するため、動作クロックが大きく引き下げられ、消費電力は5W程度に抑えられるようです。そのため、性能はSteam Deckの3分の2程度にとどまる見込みで、Steam Deckで60FPSで動作するゲームは40~45FPS程度のパフォーマンスでしか動かない見込みです。
ただ、PS4 Proに迫る性能でもPS5やPCに比べると性能は大きく劣ると言えるため、最新鋭のUnreal Engine 5でレイトレーシングを多用したゲームではPS5やPCに比べると大幅な画質劣化が見られる可能性もある一方で、画質を重視したゲーム機ではないことから大きな問題になることは無いという見方もされています。
仕様 | 現行Switch | Nintendo Switch 2 |
---|---|---|
GPUアーキテクチャ | Maxwell (2014年初登場) | Ampere (2020年初登場) |
製造プロセス | TSMC 20nm (のちに16nm化) | Samsung 8nm改 (7LPH) |
CUDAコア数 | 256コア | 1280コア |
レイトレーシング | 非対応 | 対応 |
DLSS | 非対応 | 対応(フレーム生成は非対応) |
浮動小数点演算性能 | 0.5 TFLOPs | ~4 TFLOPs |
内蔵メモリーは7500 MT/s動作のLPDDR5Xを12GB。ストレージは標準で256GB搭載
最近のゲームでは高解像度テクスチャーやレイトレーシングの使用によりグラフィックカード用メモリー容量がパフォーマンスに重要な要素になりつつありますが、Nintendo Switch 2ではこのあたりも大きく強化される見通しで、システムメモリーは現行Switchの4GBから12GBと3倍に増えます。また、速度もLPDDR4 3200 MHzからLPDDR5X-7500MT/sへ大幅向上しているため、上述の通りPS4 Proに迫るようなパフォーマンスも発揮することが可能になっています。(PS4 ProはGDDR5を8GB搭載)
内蔵ストレージはUFS3.1接続の256GBストレージを内蔵し、読み取り性能は最大2.1 GB/sと現行Switchに搭載されているeMMCに対して容量は4倍、速度は5倍に進化しています。
コンポーネント | 現行Switch | Nintendo Switch 2 |
---|---|---|
メモリー仕様 | LPDDR4 3200 MHz | LPDDR5X 7500MT/s |
メモリー容量 | 4GB | 12GB |
内蔵ストレージ仕様 | eMMC (読み取り性能400MB/s) | UFS 3.1 (読み取り性能2100MB/s) |
内蔵ストレージ容量 | 64GB (有機ELモデル) | 256GB |
販売価格は現行Switchより当然値上がり。日本での販売価格は49,800円?
Nintendo Switch 2の販売価格については任天堂の業績をも左右する決定でもあるため発表直前まで確定はしないものの、リークによるとヨーロッパでは現行Switchの有機ELモデルの€350に対して15%~43%値上がりとなる€400~€500程度が想定されるとのことです。
また、アメリカでの販売価格は$399~$449と推定され、こちらも現行Switch有機ELモデルから14%~30%ほどの値上がりになると言われています。
日本での販売価格についてはリーク情報などは登場していませんが、海外でリークされた価格並びに為替レートなどを考えると、現行モデルからの値上がり率で考えると最も安く設定された場合には約43,800円、最も高く設定された場合には49,800円ぐらいになると予想されます。この価格は発売当初のPlayStation 5 デジタルエディションにも迫る価格帯になるなど任天堂史上最高価格のハードウェアになることは間違いないのですが、本体性能の大幅向上に加え、2017年のSwitch発売時に対して大幅なインフレも加わっているためこのような値上がりは必然と言えそうです。
Nintendo Switch 2については2025年に発売されることは確実で、もう間もなく正式発表も行われると考えられますが、追加でリーク情報などあれば改めて取り上げていきます。
コメント
コメント一覧 (1件)
現行Switchのコア数は256だと思います。