Nintendo Switch 2 のJoy-Conも先代とほぼ同じ構造でドリフトしやすい?

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Nintendo Switch 2 のJoy-Conも先代とほぼ同じ構造でドリフトしやすい?

2025年6月5日に全世界で発売されたNintendo Switch 2は大幅な本体スペック向上に加え、マグネットで脱着したり、マウス機能が内蔵されるなど大幅変更されたJoy-Conも様々な新機構を用意していますが、Nintendo Switch 2を詳細に分解したiFixitによると、初代Nintendo Switchからドリフト問題が発生していたアナログスティックについて構造が大きく変更されておらず、Nintendo Switch 2でも初代同様にドリフト問題が発生する可能性が高いことが明らかになりました。

初代Nintendo SwitchではJoy-Conに搭載されているアナログスティックはユーザーの入力に応じてX軸方向とY軸方向に動く、2つのブラシが内蔵されており、これらが基板上の導電性パッドに接触し、X軸とY軸の入力が行われるポテンショメータ方式が用いられています。ただ、この方式は導電性パッドとブラシが物理的に接触していることから摩耗によりゴミが入り、最終的にはアナログスティックの実位置と出力される位置情報が狂うという問題があります。この解決策として挙げられるのが磁気で位置推定を行う「ホールエフェクトスティック」と呼ばれる技術ですが、Nintendo Switch 2にはこのホールエフェクトスティックは搭載されていないことを任天堂は4月2日の発表会で明らかにしていました。ただ、任天堂は初代Nintendo Switchに対して、Nintendo Switch 2ではアナログスティックの耐久性を大きく向上させたことを明らかにしており、構造の大幅な変更などが予想されていました。

しかし、新製品の分解動画などを掲載しているiFixitのYoutubeチャンネルで早速このNintendo Switch 2を分解し、解析した結果Nintendo Switch 2のJoy-Conに内蔵されているアナログスティックは初代Nintendo Switchと全く同じアルプスアルパイン製のポテンショメータ方式が用いられていることが明らかになっています。初代Switchとの比較では基板部分は若干変更が加えられていますが、依然として導電性パッドとブラシが物理的に接触するという構造上、ヘビーユーザーであれば初代Nintendo Switch同様に徐々にスティックがドリフトする症状は回避できないと考えられています。

なお、アナログスティックのドリフト現象ですが、ポテンショメータ方式を採用するPlayStation 5やXboxでも発生します。しかし、Nintendo Switchでここまでドリフト現象が注目された原因としてはアナログスティックが小さいなど耐久性に不利に働くことが原因と見られています。一方で、Nintendo Switch 2に関してはNintendo Switchよりアナログスティックのサイズも大きくなっているほか、検知アルゴリズムや材質なども改善されている可能性もあるため問題があれば今後、色々と話題に挙がってくることは必須でどうなるのかは注視しておいた方が良さそうです。

北米の任天堂ではドリフト時の無料交換サービスを準備中?

初代Nintendo Switchではこのステックのドリフトを巡って北米などでは集団訴訟に発展し、結果的に任天堂は本体の1年保証を過ぎていても保証交換を受け付ける事態にまで発展しましたが、任天堂ではNintendo Switch 2でも既にステックのドリフトに備えたサポートページが用意されており、ステックが正常に動かない場合には無料交換を受け付けるなどドリフト問題に備えた動きが取られているようです。

ソース

Switch 2 Teardown: Joy-Cons Still Need Work, If You Catch Our Drift | iFixit

https://www.youtube.com/watch?v=RvD1OCHhhS0

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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