Nintendo Switch 2 のディスプレイは最大120Hz表示やVRRやHDR対応の可能性
2025年1月に発表されたNintendo Switch 2は、本体デザインなどが一部先行公開されたものの、スペックをはじめとした詳細情報は未だ公式には明らかにされていません。任天堂は4月2日に開催するNintendo Directにて追加の情報を発表すると見られていますが、これに先立って、過去に何度も正確なリーク情報を提供してきた掲示板「Famiboards」において、Nintendo Switch 2に搭載されるディスプレイの一部仕様がリークされました。
過去にNintendo Switch 2の浮動小数点演算性能を正確に言い当てたことで知られるユーザーによれば、Switch 2は液晶ディスプレイを採用し、このディスプレイがHDRおよびVRRに対応するほか、最大120Hzのリフレッシュレートをサポートするとされています。
VRR(Variable Refresh Rate:可変リフレッシュレート)とは、GPUのフレーム出力とディスプレイのリフレッシュレートを動的に同期させることで画面のカクツキやティアリングを抑制する技術です。この機能はNVIDIAやAMD製のグラフィックカードをはじめ、PlayStation 5(PS5)や多くのゲーミングモニターにも搭載されており、現在ではゲーム体験を向上させる一般的な技術となっています。Nintendo Switch 2がVRRをサポートすることで、性能上フレームレートが安定しにくい場合でも、スムーズなゲームプレイが可能になると期待されています。
また、ディスプレイが120Hzまで対応することで、高度なグラフィックス処理を要求するタイトルにおいても、固定40FPSでの安定動作が可能となります。さらにVRRとの組み合わせにより、40FPSを超える範囲でもスムーズな描画が可能です。特に120Hzに対応することで、フレームレートが低下した際にもVRRが動作可能な「Low Framerate Compensation(LFC)」機能を使用でき、グラフィックス負荷が高いゲームにおいても快適なプレイが可能になると見られます。
Nintendo Switch 2はドック接続時にはPlayStation 4 Pro相当、携帯モード時にはPlayStation 4程度の性能であるとされており、多くのゲームタイトルを120FPSで動作させることは現実的に困難と見られます。そのため、120Hzのディスプレイは主に40Hzモードでの安定動作や、VRRおよびLFCによってフレームレートの低下を補うなど、性能的な制約がある環境下でも快適なゲームプレイを可能にするために採用されていると考えられます。したがって、120Hzをフル活用して競技性の高いゲームを楽しむ用途はあまり想定されていないと思われます。
さらにリークでは、VRRや120HzのほかHDRにも対応するとされています。ただ、液晶ディスプレイで本格的なHDRを実現するには、「Full Array Local Dimming Backlight(FALD)」のような高コストなバックライト制御技術が必要であり、価格重視のNintendo Switch 2には現実的とは言えません。そのため、HDRに対応する場合でも、バックライトの調光が限定的なエッジライト方式や、調光を行わずピーク輝度のみを向上させる程度のHDR400相当の仕様に留まる可能性が高いと考えられます。
The Switch 2 is rumored to have a 120hz LCD screen with VRR and HDR support | Reddit
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