Intelがデスクトップ向け「Meteor Lake-S」の登場を宣言。2024年に投入予定
IntelがIntel Innovation 23にてMeteor Lakeを内蔵するCore UltraとCoreシリーズの発表を行いました。ただ、このMeteor Lakeについては主にノートPC向けCPUであり、デスクトップ向けについては過去のリークで開発の度重なる変更や遅延により投入が中止に追い込まれたと言われていました。
しかし、海外のPCWorldがIntelのクライアントコンピューティンググループ(CCG)長との独占インタビューにてこのMeteor Lakeのデスクトップ版が2024年頃を目処に計画されていることが確認されたようです。
Breaking Down Intel’s Strategy For Meteor Lake & Beyond – YouTube
IntelのCCG本部長のMichelle Holthaus氏に対してPCWorldが「Meteor LakeはノートPC向けのみですが、今後デスクトップ向けにも展開を予定していますか?」という質問に対して「イエス。デスクトップ版は2024年に登場する」と明言しています。
また、このあとの質問で「デスクトップ向けとノートPC向けCPUが別々のファミリーになるのか、それともノートPCもデスクトップ向けも一つのプロセッサファミリーとしてラインアップされるのか?」という質問に対しても「1つのプロセッサファミリーで両方のセグメントでハイエンドからエントリーまでカバーしたい。みんなもそのほうが良いでしょ?」という返答をしています。
Intelのデスクトップ向けCPUについては2024年終わりにかけて第2世代Core/Core Ultra CPUであるArrow Lakeが2024年末にかけて登場すると言われていますが、Meteor Lakeがどの様な立ち位置で登場するかは現時点では明らかになっていません。
というのもMeteor Lakeについては今のところCPUの最上位構成は6P+8Eになると言われており、現行のRaptor Lakeで用意さてている8P+16Eには性能面で太刀打ちすることが難しくなっています。そのため、IntelとしてはCore Ultra 9などのハイエンドモデルをArrow Lake-Sとして、数が取れるCore Ultra 5などのミドルレンジ向けモデルとしてMeteor Lake-Sとして投入する可能性がありそうです。ただし、このラインアップにすると先程のインタビューの回答とは異なるラインアップにもなってしまうためいまいちどの様なラインアップで登場させるのかが一切不透明な状況になっています。
どの様なラインアップになるかは不明ですが、とりあえずデスクトップ向けにMeteor Lakeが投入されることが確定したことはデスクトップ向けCPUを求めるユーザーにとっては朗報とも言えます。
特にMeteor LakeではCPU性能のみならずAI処理に特化したNPUや比較的高いパフォーマンスを持った内蔵GPUも搭載されているため、軽いAI処理を行う程度であればCPUだけで完結させることが可能になるなど予算が限られる中でAI処理からゲームなど幅広い用途で使えるPCを構築する際には魅力的なCPUになるかもしれません。
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