Intel Meteor Lakeの内蔵GPUはAMD Ryzen 7040を5%上回る性能。CPUの動作クロックは5 GHz程度に。

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Intel Meteor Lakeに内蔵されるGPUの動作クロックが判明。理論上の性能はRyzen 7040を5%上回る事に。

Intelでは2023年下半期にかけて第1世代Core/Core Ultra CPU(従来の第14世代CPU)としてMeteor Lakeを投入予定としています。このMeteor LakeではAlder Lakeから採用されているハイブリッドアーキテクチャーを引き続き採用しつつ、CPUとGPUをタイルと呼ばれるチップレット化し柔軟性を向上させたタイルアーキテクチャーが採用されます。

性能面ではCPU性能の向上が見られるほかに、AMDが発売するZen 4+RDNA 3を搭載したPhoenix APUを念頭にMeteor Lakeではグラフィックス性能の強化を計画していますが、今回このMeteor Lakeに内蔵されるGPUについて動作クロックに関する情報が登場するとともに、CPUの動作クロックに関する情報が登場しました。

Meteor Lakeのリーク情報は中国のBilibiliで活動するリーカー、Golden Pig Upgrade氏から登場しており、Meteor Lakeの内、6P+8E構成の最上位モデルのQS品は内蔵GPUに128基のExecution Unitを搭載し、動作クロックは最大2.2 GHzで動作しているとのことです。

Meteor Lakeに内蔵されるGPUはArc Alchemistがベースとされており、128基のExecution Unitを2.2 GHzで動作となると浮動小数点演算性能は4.5 TFLOPs程度が見込まれます。

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この4.5 TFLOPsと言う性能はPlayStation 5など現行のコンソールゲーム機には遠く及ばない数字にはなっていますが、内蔵GPUとして比較的高い性能を持っているRyzen 7040(Phoenix)の4.3 TFLOPsを5%上回る性能になっており、過去のリークの通りRyzen 7040と同等か若干超える程度の性能になると見られています。

ゲーミングでのパフォーマンスはこの浮動小数点演算性能だけで決まる事は無く、ドライバーの最適化やメモリー帯域幅など多くの要因が絡むため一概にMeteor Lakeの方が高い性能になるとは限りません。ただ、Meteor Lakeでは一部モデルにはAdamantineキャッシュを備える事でメモリー帯域幅がボトルネックとならない可能性もあり、AMDのRyzen 7040を超えるパフォーマンスが期待されています。

CPU側の動作クロックは最大5 GHzに設定へ。TDPは最大65Wと大きめ

Golden Pig Upgrade氏ではGPUに関する情報のほか、CPUに関する情報も挙げており、QS品の動作クロックについては既に4.8 GHzに達しているとのことです。また、Meteor Lakeの中で最上位モデルであるCore Ultra 9系では最大5 GHzに設定される予定とのことです。

Meteor LakeではIntel 4と呼ばれる新プロセスが採用される予定で、通常は新プロセスが採用されると動作クロックは低くなる傾向にあるのですが、プロセス微細化や動作クロックに焦点を当てた設計が取られているためなのか最大5 GHzとかなり高い動作クロックでも問題なく動くようです。

なお、TDPについてはMeteor Lakeは最小20Wから最大65Wに設定される見込みで、薄型ノートPCからハイエンドなゲーミングノートPCまで広く対応する見込みです。ただ、TDP 65Wと言うとかなり高く設定されていますが上述の通り性能が強化された内蔵GPUが搭載されている関係からTDPは高めまで設定できるようにされているものと考えられます。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (4件)

  • Phoenixの4.3TFLOPsって760Mの方か
    Intel結構頑張ったけどさすがにまだ1世代弱分遅れてるって感じ
    順当に進化させて次世代では0.5世代遅れくらいに持っていければあるいは…

  • 780MはFP32(4,300 GFLOPS)とFP16(8,600 GFLOPS)とされてるので、この記事で合致しています。

    インテルはグラフィックドライバ関連で極端な特性があるので、実際のゲームやソフトの使い勝手はAMDに一日の長がある。

    むしろ問題なのは、これらAPUを通常のノートPCやデスクトップに提供・採用していけるかです。この点においてはインテルの方が有利でしょう。

  • AMDもそうなんだけど、上位グレードに高性能内蔵GPUはあんまり意味無い気がするんだけど?

    高性能な内蔵GPUが必要なのって、ハイエンドじゃ無くて、ミドルクラス〜ローエンドな気がするんだけど。

    メーカー製ノートPCはU版採用するだろうから無関係だし(NECとかが、これを採用したノートPCなんて出したら40万余裕で超える。)、ASUSとかでこのCPU採用するような価格帯だと、結局NVIDIA製のGPUも採用して、CPUのGPU機能はサブに回る気がするんだけど?

    CPUはハイエンドだけど、ゲーミング性能はGTX1660Max-Q相当のゲーミングノートなんて誰が買うの?

    最上位CPUを採用する以上、ディスクリートGPU不採用でも Corei5+GTX1660Max-Q 
    のノートPCより高くなりそうだし。

    最適化やドライバの熟成度も考えたら、
    Corei5+GTX1660Max-Q の方が絶対いいよね。

    結局、こんなのただのロマン仕様でしか無いよね。
    TDP65Wじゃポータブル機には採用出来ないし。

    実用性が無い。

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