ノートPC向けMeteor Lake-Pのベンチマークが登場、電力効率は高め?Computex2023の展示機でベンチマークが回される。
IntelではComputex2023にて2023年後半に投入が行われるノートPC向けCPU、Meteor Lakeに搭載されるAI用チップについて発表を行いましたが、このMeteor Lake-Pを搭載するノートPCの実機がMSIのブースにて確認されています。
今回はそのMSIブースに展示されているMeteor Lake-P搭載ノートPCにCPU-ZやHWiNFO、そしてCinebench R23をインストールしCPUの詳細やベンチマーク計測結果などをwccftechが明らかにしています。
HWiNFOで明らかにされている情報としては、MSI製ノートPCにはP-Coreを6コア、E-Coreを10コア(内2コアはSoC内蔵)の合計16コア22スレッド構成のMeteor Lakeが載せられています。このCPUのキャッシュ容量についてはL1が1.6MB、L2が18MB、L3が24MBで動作クロックは全コアベースが3.1 GHzでブースト時は最大4.2 GHzに設定がされています。
Meteor Lake最大の売りの一つでもある内蔵グラフィックスについては、デモ機では合計128基のExecution Unitを搭載しており、コア数でいうと1024基と先代の最上位構成に対して33%向上しています。メモリー面ではバス幅は64-bitに設定されるようです。なおこのデモ機に搭載されているMeteor LakeはES品という事でPCIe Gen 1モードx1での動作となっており、グラフィックス性能はわからない状態にされていたようです。
TDPについては20Wと65Wの2つの設定が存在しているようで、デモ機では20W仕様として動作していたようです。
wccftechではデモ機にCinebench R23をインストールし、ベンチマーク計測を行ったようですが、このときに記録されたマルチコアのスコアは4261ptが記録されています。このスコアはTigerLake世代のCore i5-1135G7並のスコアで最新鋭CPUとしては高いスコアとは言えません。
しかし、このベンチマークスコアの低さについてはES品であるのも影響していますが、バッテリー駆動かつ動作クロックが600 MHzでの動作となっています。ただ、この低い動作クロックでTigerLakeのCore i5並のスコアを出せることから電力効率は非常に高いと言えそうです。
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