RTX 3080 Tiが2021年1月に登場か。コア数とVRAM容量が大幅アップ

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度々噂されては消えているRTX 3080の高性能バージョンですが、Radeon RX 6900 XTに対抗すべく過去に出た噂よりパワフルな仕様で2021年1月にも登場する予定との事です。

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目次

CUDAコアを10496搭載して2021年1月登場へ

Rumored $999 RTX 3080 Ti Could Face Radeon RX 6900 XT | Tom’s Hardware

NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti Launching in January 2021 | wccftech

AMDがRTX 3080に対抗するRadeon RX 6900 XTをリリースし、AMDはRTX 3080と性能面で若干上回ると謳っていますが、NVIDIAはこのAMDの動きに対抗してCUDAコアとVRAM容量を大幅に増量したRTX 3080 Tiを2021年1月に向けて準備しているとの事です。

Radeon RX 6900 XTに対抗するため高性能製品のラインアップ追加

香港のIT系ニュースサイトであるHKEPCによると、NVIDIAはAMD Radeon RX 6000シリーズの登場とRTX 3080を性能面で上回る可能性があるRadeon RX 6900 XTによってNVIDIAはGeForce RTX 3080の高性能版であるRTX 3080 Tiを準備しているとの事です。

これによって、NVIDIAはRTX 3090をコンシューマー向けGPUの頂点として据え置き、競合が存在するエリアではAMD Radeon RX 6900 XTに対してはこの記事の話に出ているRTX 3080 Tiを、Radeon RX 6800 XTにはRTX 3080、Radeon RX 6800にRTX 3070を当てる予定でいるようです。

RTX 3090との違いはVRAM周り

RTX 3080 Tiの仕様は1週間ほど前に、NVIDIAのGPU関係のリークでお馴染みのkopite7kimi氏によってTwitterに掲載されています。今回のRTX 3080 TiはRTX 3080の上位バージョンと言う位置づけになっており、リークされた仕様では、CUDAコア数がRTX 3090と同じ10490コアになっています。VRAM周りでは、容量がRTX 3080の10GBから倍の20GBへ倍増されたものの、速度などはGDDR6Xでバス幅は320bitで帯域幅760Gbpsと据え置きとなっています。

GPUの消費電力はCUDAコアがRTX 3080から約2割増えているものの、RTX 3080と同じ320Wに収まるとの事です。このRTX 3080 Tiでは他のRTX 3000シリーズと同じくサムスンの8nmプロセスで製造される予定となっています。そのため、コアが2割増えているものの消費電力を320Wを維持するのは、動作クロックなどトレードオフによって引き下げられると見られています。

Graphics Card Name NVIDIA GeForce RTX 3070 NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti? NVIDIA GeForce RTX 3080 NVIDIA GeForce RTX 3080 Ti? NVIDIA GeForce RTX 3090
GPU Ampere GA104-300 Ampere GA102-150 Ampere GA102-200 Ampere GA102-250 Ampere GA102-300
Die Size 395.2mm2 628.4mm2 628.4mm2 628.4mm2 628.4mm2
CUDA コア数 5888 7424 8704 10496 10496
VRAM容量・仕様 8 GB GDDR6 10 GB GDDR6X? 10 GB GDDR6X 20 GB GDDR6X 24 GB GDDR6X
メモリーバス 256-bit 320-bit 320-bit 320-bit 384-bit
Memory Speed 14 Gbps TBA 19 Gbps 19 Gbps 19.5 Gbps
帯域幅 448 Gbps TBA 760 Gbps 760 Gbps 936 Gbps
TGP 220W 320W? 320W 320W 350W
価格 $499 US $599 US? $699 US $899 US? $1499 US
発売時期 2020年10月29日 2020年12月? 2020年9月17日 2021年1月? 2020年9月24日

Radeon RX 6900 XTを下回る価格で準備か

AMDがRDNA 2アーキテクチャGPU搭載のグラボ「Radeon RX 6000」シリーズ3 ...

Radeon RX 6900 XTでは価格は$999(約105000円)になる事が発表されており、NVIDIAのRTX 3080の$799(約84000円)とRTX 3090の$1499(約158000円)の間に位置する性能になっています。そのため、予想ではNVIDIAはこのRTX 3080 TiをRTX 3080より$200高くRadeon RX 6900 XTと同じ価格の$999(約105000円)で発売すると考えられています。

ただし、価格情報は戦略上最重要機密にあたり、噂や推測はあまり当てになりません。そのため、価格情報については話半分に聞くのが良いです。

*為替レート$1=105円で計算しているため、実際の日本での販売価格は代理店手数料などによりそれ以上になります。

AMDのRadeon RX 6000シリーズの性能が想定以上だったのと、RTX 3080とRTX 3090の間に位置するような性能だったため、NVIDIAとしてはRadeon RX 6900 XTに直接対抗し、自社のラインアップ上に存在する隙間を埋める製品を投入する必要があったように思えます。このRTX 3080 Tiですが、コア数はRTX 3090と同等のため$1000を下回る価格で登場すれば性能重視のユーザーからすればかなり良い選択肢になるように思えます。ただ、既に在庫不足の中頑張ってRTX 3080を手に入れたユーザーからすれば泣けてくる展開になってきていますが・・・

(欲しいと思ったらエイヤーで買うのが幸せですが、こういうニュースが入るとGPUを買うのがどんどん後ろ倒しになっていきます・・・)

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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